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2日目の行程は、青年小屋から権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳を経てオーレン小屋までの長丁場です。赤岳の登りで何人かはバテてましたが、なんとかみんなオーレン小屋まで到着しました。
■行程
3:30 起床
5:00 青年小屋出発
6:35 権現小屋
7:00 権現岳
8:50 キレット小屋
11:20 赤岳
12:00 赤岳展望荘
13:30 三叉峰
13:50 横岳
14:30 硫黄岳山荘
15:30 硫黄岳
16:20 ヒュッテ夏沢
17:00 オーレン小屋
17:30-18:30 夕食
18:30-19:00 お風呂
20:00 就寝
■登山道の説明
(1)青年小屋→権現岳
・青年小屋を出発して20-30分は樹林帯で、のぼりが急になってくるあたりから権現岳までは樹林もなくなり開けてきます。樹林帯は木の根や所々滑りやすい岩場があるので、雨の後は気を付けましょう。
・岩場・クサリ場・ザレ場が出てきますので、天候が悪い場合(雨風が強い場合)は、無理しないように引き返す等の対応をしましょう。
・岩場は難しい個所はありませんが、トレースを外れると、浮石を持ったり・浮石に足を乗せたりする場合があるので、落ち着いてしっかりルートファインディングしてルートを見きわめましょう。
・クサリ場のトラバースはだいたい左手で鎖をもって(鎖をすべらせて)、前かがみ(猫背)にならず、まっすぐ立って通過します。姿勢を保つことはバランスよく、足に体重をしっかりのせ、結果的に滑りにくくする意味があります。
・登山道の左右が切れている個所が多いので、バランス崩したり、つまづきには十分注意しましょう。靴の紐、ザックのストラップ、スリング等のヒモ類をコンパクトに収納します。
(2)権現岳→キレット小屋
・この辺りから、ハーネス、ヘルメットを装着します。横岳を通過するくらいまでは断続的に落石が多い個所、岩場・クサリ場はヘルメットを装着します。
・30mのハシゴの下りが有名です。ハシゴの途中ですれ違いはできないので、ハシゴの上下で確認して、声を掛け合ってゆずりあいましょう。
・権現岳からの下りはザレ場で、40分くらいでわりとなだらかな稜線の道になります。それまでは、滑落すると止まらない個所が多いので十分注意しましょう。
(3)キレット小屋→赤岳
・このセクションが今回の山行の最も難しい・危険な個所です。ルートファインディング、落石への対処、ホールド・スタンスの選択、体重移動での登り、まわりの人への配慮等が必要です。視野を広くとって、最も安全なルートを辿るようにしましょう。
・岩棚の上にのった浮石、持ったらすぐにとれる岩、ザレ場等で最も注意すべきは落石の誘発です。
・あしどりは、急がず・無理せず・歩幅小さくを心がけてください。余裕を持った足運びは、急な変化や浮石に対処できます。逆に余裕のない足運びは、足を置く場所が雑になったり、急なバランスを崩しやすく、心拍数も上がり精神的に追い詰められたりします。
・文三郎からの合流までは、トレースが多数あり非常にわかりにくいです。危険だと思ったら少し引き返してルートを確認してみましょう。
(4)赤岳→横岳
・赤岳周辺から急に登山者が多くなるので、すれ違い・他の人が誘発する落石に注意しましょう。
・登山者が多いので比較的整備されています。ペンキ、クサリ、ハシゴ等。
(5)横岳→硫黄岳
・横岳からの下り15分程度でなだらかな稜線の登山道になります。ここまでは、ストックの使用禁止、ヘルメットの装着しましょう。
・硫黄岳山荘から硫黄岳まではなだらかな稜線を左上します。
・ガスにまかれるとルートを見失いやすいので、9つほどの大きなケルンがあります。
(6)硫黄岳→夏沢峠
・登山道もしっかりしていますが、滑りやすい岩場があるので、両手を使って下る部分があります。手を使う際はストックのストラップを手首にかけて移動しましょう。
(7)夏沢峠→オーレン小屋
・岩がゴロゴロしが道を下ります。濡れている場合は滑りやすいので注意。下りなので、ストックで体重を支えると滑りにくいでしょう。
・疲れた身体には答えるくだりです。15~20分程度ですが、それ以上に長く感じる登山道です。
■写真
↓朝日が上がってきてまわりの山々が見渡せるようになりました。
↓南アルプスの稜線がきれいに見えます。
↓北岳。やはり遠くから見ても威厳がありますね。
↓権現岳へは浮石の多いザレ場を進みます。
↓DAY2 PEAK2。権現岳(2,715m)頂上。この岩場、左右が切れててけっこう危険です。
↓わかりますかね~。ブロッケン現象というやつです。権現岳頂上でちょうどガスがかかって自分の姿がガスに映し出され、その周りに虹がかかっています。
↓予報通り午前中は晴れました。梅雨も明けて夏山っぽいですね。
↓権現岳からの下り。一部フィックスが張ってあるので、手をかけながら進みます。
↓権現岳から赤岳へは長~いハシゴがあります。
↓旭岳周辺の稜線。
↓オ~イ!!まだ元気そうです。
↓八ヶ岳はコマクサの群生がいくつも見れます。
↓キレットからの赤岳の登り。このセクションが今回のルートの中で最も危険&キツい登りです。ホールドするときにしっかりテテスティングしましょう。
↓DAY2 PEAK3。赤岳(2,899m)山頂にて。
↓DAY2 PEAK4。横岳(2,829m)山頂にて。赤岳~横岳もクサリ場、岩場の通過ですが、はしょりました。
↓横岳~硫黄岳間の西斜面にコマクサの大群生が広がります。いつみてもきれいですね。
↓横岳への登り。足が重そう。
↓DAY2 PEAK5。硫黄岳(2,760m)山頂にて。
↓オーレン小屋にて夕食。もりもりのそうめんです。10人で1.3kgがあっという間になくなりました。
↓そうめんにネギ、のり、錦糸玉子、かつお節をまぶして食べます。そうめんだけでは栄養が偏るので、ちりめん雑魚、クルトン等を混ぜた海鮮サラダをマヨネーズで頂きます。みんなお腹すきすぎて、一瞬でなくなりました。
↓そうめんつゆに飽きたら、じゃーじゃーめんのタレをかけて頂きます。みんな食べるの早すぎ。
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