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本日は久しぶりの本格的な雪模様です。
暖冬で気が緩んでいたわけではないのでしょうが、出勤途中で車のスリップ事故を見ました。
車内ラジオでもスリップの注意を呼びかけていました。油断は禁物。
寒い程、玄関の暖かさが嬉しいです。高性能な住まい造りが求められます。
家造りの現場では断熱材が高性能化され外断熱(外張り)工法が容易になりました。
本来、外断熱工法は、「基礎~壁外部~屋根下」と建物を外部からスッポリと
隙間無く包み込みます。
あさひホームは基礎断熱ではなく「床下~壁外部~屋根下」で断熱施工をしています。
その他に「床下~壁外部~天井」で断熱を取って外断熱工法と言う施工者もいます。
(この場合は小屋裏に断熱材が無い為暑いです)
あさひホームは、基礎ではなくて床下で断熱施工をしていますが、
それにはいくつかの理由が有ります。
その一つは断熱材の「シロアリ被害と劣化」の恐れです。
基礎で断熱する場合、断熱材は基礎の外部側に施工するのが基本です。
それ故に、白蟻被害の防止に特別な対策が
必要です。(実際に基礎断熱でシロアリ食害が起きています。)
また、防蟻処理を施した高性能な断熱材も最近出来ましたが、長期使用による
性能劣化の不安は拭えません。
ともかく現状では、施工上色々と工夫が求められその上に、
断熱材のコスト高も有ります。
実際に基礎断熱工法を取入れた施工現場で研修を受けました。
説明をして頂きました業者の方もシロアリ食害で悩まされた方です。
その一方でシロアリの食害を避ける為に基礎内部で断熱する方法も有ります。
この場合は、食害は防げても本来の断熱効果に疑問が残ります。
断熱施工の参考本にも手法が記載されていますが、実際この工法で建築しました方の
話しでは、床が冷たいとの事です。
そして床下結露の問題も有ります。さらに、ハウスダストも気になる所で
安易な施工は出来ません。
参考に当地でも基礎断熱の現場を見る機会が有りますが、正しく施工しているとは
思えない業者もいます。
それはさておき、基礎断熱をする事で大きなメリットが有ります。
それは床下の地熱利用を考えての事です。あさひホームもここ数年前から地熱利用の
勉強をしています。
この場合は、床下断熱ではなく、基礎断熱としなければなりません。
もっとも現状の床下断熱施工法は熱効率を考えれば、非常に良いです。
お施主様からも快適さに好評を頂いています、その費用対効果には満足していますが、
残念なのは床下の地熱利用が出来ない事です。
地熱利用には工夫が必要です。勿論簡単に出来ません。
私の知る限り一般住宅では2社が先行して地熱利用の工法を実践されています。
2社とも見学をして来ました。
しかし費用が高額な事と、北陸特有の気象条件からご提案するに到っていません。
その他にも地熱利用する簡易な換気システムが有ります。
この現場も見学してきましたが、幾つかの疑問点が有って今の所取入れていません。
石川県では設計士の方が、独自の工法で取り組まれていますが
この施設はおおがかりです。
地中約1.5から2m下に塩ビのパイプを埋設(長さ80mほど)していました。
この間で熱交換をさせる仕組みです。
見学時、外気が4度で室内(床下)の吸気出口で14℃程になっていました。
約10℃程外気温度が上昇していますので、その成果は有りますが工事と費用が難点です。
ともあれ現状では、費用対効果を考えればまだまだ一般的では有りませんが、
太陽光や地熱を利用する家造りは将来を考えれば大切な工法の一つと思っています。
必ず省エネと地球温暖化防止に役立ちます。
地熱利用を考えれば床下断熱ではなくて基礎断熱になります。
いい知恵や情報が有りましたら教えて下さい。宜しくお願い申し上げます。
まじめな社長のまじめな家造り実践会 米田正憲