Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

ほんとうに怖い人

2013-05-08 22:04:26 | コラム

マフィアによって警察や市長までも命を奪われ、あげくに投入した軍隊のトップがマフィアに寝返るという某国の某地域ですが、今ほど治安が悪化していない時期に当地近くにしばらく住んでいた人に聞いた話です。
その人によれば茶飲み話にどこそこの誰彼を殺したというような男たちも、一見してどこにでもいる感じの気さくないい人たちなのだそうです。

本当にいるかどうかは別としてたとえ殺し屋でも日本人なら段々と人相が悪くなったり、明らかに一般人とは違う雰囲気をまとうようになるじゃないでしょうか。
我々もゴキブリや蚊を殺すことがありますが、気持ちが荒んでいくようなことはありません。
殺人もその程度にありふれた日常なら特に人格に大きな影響はないのかもしれません。

コンプレックスや恨みから人を傷つけるタイプはその心中が浮き出るかのごとく人相も悪くなります。
こういう人たちの心情に共感こそしないものの、心の変遷を理解することはできます。

ヒトラーは若いころは画家になること夢見、動物を可愛がり、姪の自殺に自殺を心配されるほど意気消沈したなど、人間的な面を感じさせるエピソードが結構あります。
スターリンとなると全くの無趣味で、二番目の妻も自殺に追い込み息子が捕虜となっても一片の情も見せず、にやけ顔も不気味で理解が難しくなります。

それにも増してポル・ポトがよく分かりません。
百万人近くの自国民を死に追いやった首謀者も、写真を見てもその辺を歩いているような普通のオジサンに見えます。
実際に取材したことがあるジャーナリストたちも口々に穏やかで物腰の柔らかい人であったと証言しています。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする