Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

ネット網恢恢疎にして漏らさず

2013-06-12 22:17:35 | コラム

日本プロ野球協会、ミズノ社に対し今季開幕から「飛ぶ球」を使用していた事実の隠蔽を指示(日刊スポーツのネット記事より)

英語の諺で「Honesty is the best policy(正直は最上の策)」というのがあります。
一つウソをつけば、そのウソがバレないようにするために更に何重にもウソをつかなくてはいけなくなります。
初めから正直に話していた方が結果的に面倒が少なく済んだ事って結構あります。

ここ10年くらいのスパンで見てもこれまで続いてきた巨大な組織や仕組みが崩れていっているように感じます。
世界ではリーマン・ショック、ユーロ危機、アラブの春と呼ばれたイスラム圏の動揺などです。

今現在、アメリカでは政府機関による不正が次々と明るみになっています。
今朝もNSAによる市民の通話記録収集の暴露がトップニュースで伝えられていました。

この上記の例は実はひとつのテクノロジーの表と裏の関係と言えます。
それは他ならぬインターネットと携帯電話の普及を始めとするIT革命です。

リーマン・ショックやユーロ危機を引き起こすきっかけとなった金融バブルもIT技術によるところが大きいです。
NSAによる盗聴もCIA職員の告発によればマイクロソフト社やグーグル社が協力していると言います。
アラブの春では市民たちがネットを連絡手段にしたFacebookの起こした革命とも言われていました。

つまり、IT技術により支配層にとっては盗聴含む情報収集が容易になり、被支配層にとっては権力側の不正の発見や告発が容易になったのです。
しかし、権力側も一方では市民の一員なわけで何事も隠し通すのは難しくなっていくんじゃないでしょうか。
こういった傾向がさらに続けば、まさに「正直は最上の策」を地で行く世界が訪れるかもしれません。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 葬られた巨人たち | トップ | 騙すアホに騙されるアホ? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事