1001タイ映画、千夜一画 

タイ映画またはショートフィルム他で心の琴線に触れたアーカイブ。

Rock Never Die

2005-06-15 00:12:56 | Weblog,
この映画も日本でいうと森繁の「駅前&社長シリーズ」のような喜劇映画。中年の元ロッカー4人が復活を目指すという内容でタイを代表する人気コメディアンを配置してホームランよりも安打を狙った作品。何年も放っておいて置いた昔の練習所兼住居はタウンハウスで実際にこういう広いスペースを遊ばして置けるのは今でも現実にあるような話で羨ましい。これは固定資産税が極端に安いのとまだまだ余っている土地と建物でバンドの録音スタジオや住まいなんかの確保は難しい話ではない。

西村とおる氏なんかがよくプリプロで利用するバンコクのスタジオはドンムアン空港の近く。遊びに行くとオーナーが機材の説明。マイクが鍵の掛かったガラス棚に陳列され、多分湿気対策だろう。デッドな空間でアンビエントな音を録るには向いているが、空気が絡む録音には向いていないのはバンコクではどこも同じ。ここのスタジオは静かでいいが、問題はケータリング。ということでいつも利用するスタジオは街中の24時間オープンのホテルのレストランが近くの秘密の場所。歩いて気分転換ができるのはいいし選択肢も多様なのがいいのだが、たまに売人に捕まって帰って来ないメンバーもいるのが問題。それでリゾートのホテルなんかに楽器や機材を持ち込むのも面倒でこうした空間があればさぞかし、仕事が進むとおもうのだが、実際は仕事の密度が生活空間に関係あることを自覚していない証拠。

そうしてibookを持って近くの島でMAXなんかを動かしているのだが、日本人役員とタイ人秘書の浮気らしきの現場に遭遇すると途端に、何かが不足しているのに気が付いてももう遅い。ミック・ジャガーでもタイのコンサートはキャンセルしてもバンコクの超高級会員制クラブから二人を御用達して島に飛び立つという用意周到なのに、只の面倒臭がりの日本人に何も道は残されていなくて、死海文書などの本を桟橋で読んで大切なホリディを孤独のうちに過ごすことになる。

Rock never die 2003年作品 ☆☆☆

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