染色教室 第四回 色挿し

染色教室も、はや後半戦。いよいよ本日はメインイベントの「色挿し」。前回、糊を図柄の枠に置いたその中を、２～３色でぼかしを入れながら色づけしていく。
この色の設計が難しい。

どんな色にしていくか、下絵に色を塗って、それに合わせて染料を先生と相談しながら選んだのが前回。だったらあとは下絵通りに色挿しすればいいだろうと思っていた。ところが、いざ実際の布を前にすると、何から手をつけてよいか、とまどうばかりで何もできない。

まず、どんな太さの筆を使えばいいかわからない。次にどの色から塗っていけばよいかわからない。ぼかしを作る２～３色の中で、一番薄い色から塗れというが、私の場合は薄い緑とグレーが同じぐらいのトーンなので、迷う。結局、どちらをメインにするかで決めることにしたのだけれど、インスピレーションの元になった池田重子さんコレクションの着物はグレーがメインに対し、私は緑をもってきてみた。
また、３色のグラデーションをきれいに出すため、図柄の中をまず、水で濡らしておくこわざも使った。通常は染料の色が薄くなってしまうので使わない技らしいが…。

後半は時間との戦いとなり、かなりがんばってスピードアップ。
雑になってしまわないかは気をつけていたが、できあがりにもうひとりのイケメン先生から「あまり汚なくならなかくてよかった」とコメントをいただき安心。作業するうち、多少は上達したのだろうか。

　

できたのが上の写真のもの。ちょっとぼかしを強調しすぎたかな？でも、他の人にはあまり見られなかった渋い感じが気に入っている。

そして来月、第五回は地を染めていく。熱くした蝋をおいて、今回色挿ししたところに地色が移らない様にする。蝋をたらすからって、くれぐれも”女王様ごっこ”なんぞせぬように（誰を相手にするねん？）。