昨年の話ですが、お茶会での着物のことをご報告します。(なんだか、着物ブログというより、茶道ブログになってきましたねf^_^;)
細川三斎は、利休の弟子としても有名な茶人ですが、その流れを組むのが三斎流。この珍しいお点前を拝見できるお茶会ということで、江戸川橋公園内のお茶室め行われたお茶会に参加したのは10月末のこと。
細川氏の流れを組むというので、着物もはんなりというより、少しカチッとしたものの方が良いかな?と思って選んだのが写真の江戸小紋。
染色を習っていた時の先生が、尊敬する江戸小紋作家として名前を挙げられていた藍田正雄氏作のもの。リサイクルショップで見つけて、発作的に買っちゃったのでした。
着物熱が盛り上がっていたこともあり、「法事などにも着られる」と、地味な色のものを選択。家紋が同じだったことも背中を押してくれました。それで、つんのめって、イタタ…という目に遭ったわけです(^^;)。
というのも、地味過ぎたか、着ていく場がない!
紋があるから気軽なおしゃれ着というわけにはいかないし、かといってお茶の席は、意外と晴れやかな色合いが好まれる。特に、まだまだお茶の世界では若輩者なので…。
そんなわけで、勢いで買ったものの、長年タンスにしまいこまれていたのがこの着物でした。
今回、思い切って着てみたら、帯の白が、着物の色に微妙に含まれていた紫色を引き出してくれたのか、思っていてほど地味には見えなかったのです。
いや、もしかしたら私の年齢が、この着物に追いついたせいかもしれませんが…
いずれにしても、タンスの肥やしにならなくてよかった。これから、もっと積極的に着ていこうと思います。
江戸川橋公園では、紅葉が始まったところ。雪吊りもありました。
細川家に伝わるお道具の数々。
三斎流のお点前は、武家流のせいか、驚くほど武芸のような動作が多く、ちょっとビックリ。
女性の日常の所作に活かすのは、なかなか難しいように思えたのだけど…どうなんでしょうね。