汗と涙の着物生活 

突如着物に目覚め、ついに着物作成に挑戦。着付けに涙し、とどまらぬ物欲に冷や汗の毎日。

お茶の着物の仕立て

2010-02-28 | お茶
そもそもは、着物を定期的に着るにはどうしたらよいのか?と考えて思いついたお茶のお稽古。今では茶道自体の魅力にはまっていると言って良いかもしれない。もちろん、今でもお稽古ごとに着物を着られることも楽しみの一つ。おかげで社中では、すっかり「着物の人」のイメージが定着している。

お稽古やお茶会を繰り返すうち、お茶で着る着物には、仕立てに注意しなくてはならないことがいくつかあることがわかってきた。お茶って、当初の予想に反し、座っているだけではなく、意外に動くのだ。その動作を踏まえて気をつけなくてはいけないことをメモしておきたい。

1.単衣、薄物には必ず居敷当て
お客さん側に座っているとよくわかるが、お尻の部分を突っ張らせるような動作が多い。前かがみで拝見したり、物を取ったり・・・。それも上半身をねじるようなことも多々ある。そうすると、着物のお尻部分に非常に圧力がかかる(”ケツアツ”と呼んでいるが、かなりのオヤジギャグ的センス)。私は実際に経験したことはないが、お手前中にお尻の部分の縫い目がぱっくり開いてしまったという話はよく耳にする。

2.袖は意外にも長めがよい
お手前中に、建水(お茶碗などをすすいだ水を入れておく入れ物)に袖を入れてしまうというのもよくある話。そうならないようにするには、座ったときに袖が畳にたっぷりドレープができるぐらいまでつくぐらいの丈にするほうがよいらしい。素人考えでは、むしろ短めのほうが良いのではないかと思っていたのだけど、そうすると袖が建水の縁を用意に越えてしまうとのこと。長さがあればその重みで縁を越えにくくなる。抹茶で汚れたお水に袖を浸したのではたまらないからな・・・。

3.前の身幅は広めに
前幅が狭いと、膝を回したり、いざって前に進むときに、上前が開いて中の襦袢が丸見えに・・・。(実体験あり)襦袢の上前まで狭かったら大変なことに!
 
27日のお茶お稽古に着た着物がまさにそういう状態。これは、大阪在住の同僚が弘法市で2000円で購入したものの、寸法が小さかったと私にくれた着物。その値段なら、ありがたくじゃんじゃん着てしまいたいのだが、あいにく前幅が狭くて、お茶には着る機会がなかったのだ。

なんとかお茶で着られらないかと考え、思いついたのが足し布をする方法。どこかの雑誌で読んだのだが、下前に足し布をして、その分上前に回して余裕をとるという。具体的にどうしたらよいのか、あいにくと記事が見当たらずわからなかったので、手ぬぐいを安全ピンでつけてみた(右の写真)。
 

おかげさまで、ぱっくり上前が割れてしまうという恥ずかしい思いをふたたび味わうことなく、無事お稽古を終わらせることができた。本来であればちゃんとお直しをしたほうがよいのだろうし、せっかくのいただきものだからとは思うものの、出自を考えるとどこまでお金をかけるかは微妙な問題。足し布で何とかなるのであれば、この方法でやりすごしたい。こんな方法が有効なのも、着物が直線仕立てだからこそ。ありがたい話である。

しかし・・・この方法が本当に正しいのか、詳しい方、ぜひ教えてください



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すばらしい (黒猫)
2010-03-02 10:32:36
上前が狭い方が立ち姿はスッキリ見えますが、座るとぱっくり襦袢が、、って事は普通の生活でもありますよね。

色々工夫されているのですね~。安い古着にあまりお金掛けるのもなんですもんね。

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お金かけずに乗り切りたい! (はつき)
2010-03-02 12:10:56
黒猫さん

リサイクル着物、しかもお手軽なものがワードローブに多いわたくしの場合、いかに直しに出さずに乗り切れるかは、切実な問題です。うっかり直しちゃうと、その代金にノックアウトされます(体験済み)。

多少小さいくらいのほうが着付けはきれいになるようですが、”前ぱっくり”は、着崩れの中でも最も恥ずかしいうちの一つでは。お茶の場合はギャラリーも結構いますし(^^)。
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