気がつけば一昨年から毎年のように南座顔見世興行の観劇をしている。これまでは二階や三等だったのだけれど、今年は一等席と張り込んでみた。贔屓にしている海老蔵丈と玉三郎丈、そして仁左衛門丈に吉右衛門丈と、あまりに豪勢な顔ぶれだったので、これは間近で見なければと気合が入ってしまったのだ。
それなのに、一番の目当てであった海老蔵丈が休演・・・。なんとも残念。
しかしそんな無念さを吹き飛ばすほどのすばらしい舞台でしたよ。
今回着た着物は、友人のおばあさまから譲っていただいたお召し。ちょっと南座顔見世一等席にはカジュアルかな?と思ったけれど、観劇日がクリスマスイブだったので、緑と赤のクリスマスカラーが入っているこの着物を着たかったのだ。
帯には、鹿と象の型絵染の朱色の帯。鹿を(ちょっと苦しいけど)トナカイに見立て、昨年からクリスマス時期には大活躍してもらっている。
実は、せっかく重い想いをして持参したこの着物を、もしかしたら着られないかもしれないという事件があった。
京都初日は終日観光。ご飯を食べ終え、銭湯にも入り、さて明日の準備に取り掛かったところで、長襦袢がないことに気づいた。
正確に言うと、二部式長襦袢であるウソツキを着るつもりだったのだが、お腰と替え袖は持ってきていた。しかし肝心の半衿のついている上部本体がなかったのだ。
歌舞伎が始まるのは、翌朝10時30分。ウソツキを売っているようなお店は10時開店がほとんどだから、買いに行っていては着替えに間に合わない。
では代替案がないかと必死で脳味噌を働かす。
要は半衿が重要だから、手ぬぐいのようなものをつけておくのはどうだろう?あ、でも手ぬぐいがない。
一緒に行った友人は、宿の人(男性)が着物を着ていたから、借りられないかという。
いや、男性とは違うし。それに下着に近いものを人に借りるのはどうも抵抗がある。それは最後の手段ってことで。
必死で頭をひねっているうちに、JR京都の駅ビルに、和小物のお店があり、そこで以前に二部式襦袢を売っているのを見たことを思い出した。しかし名前が思い出せない。
藁をもすがる思いで、ツイッターで「朝9時ごろまでにウソツキを買えるお店が京都にありませんか」と投げてみた。
そうしたら「確か駅ビルにえりなんとかというお店が」というレスが!
そうだ、「えり正」だ!!
買ったばかりのスマートホンで、検索してみる。
やった!京都駅ビルCUBEは朝の8時半開店!!開店直後に買えれば、戻って着替えて開演に間に合う。あとは私がその時間までに寝坊しないで出かけられればよい。
ふいー・・・
このときほど、スマートホンを買っておいて良かったと思ったことはなかった。
翌日、ダッシュで宿泊先の祇園四条からJR京都駅に向かい、二部式襦袢をゲット。朝っぱらから必死の形相で来訪した客に、店員さんもちょっとびっくりした様子。
いやしかし。
実は私は出かけに「何か忘れているような・・・」という気がしたのである。でも、「いざとなれば買えばいいや。京都なら買えないことはないだろうから」と考えて出てきた。買えるというのは、お店の営業時間中のこと。夜遅くや早朝に気がついても遅いんである。
着物は着付ける過程でも身に着けるものでも、ちょっとした小道具が多いから、やっぱりあわてて準備するものではない。そういえば夏のハワイ旅行でも紐で苦労してではないか・・・。
ちょっと着物に慣れてきた着物3年目。改めて着はじめの頃の緊張感を思い出した師走の出来事だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/f0/9f4869cc0b95c71521869fa43bad7b06.jpg)
<苦労の末、なんとか着られた着物。帰宅後に撮影。下は南座前にて>
※スマートホンで撮影した写真ってサイズが大きいんだ・・・どうやったら小さくなるのだろう?
goo ブログ
それなのに、一番の目当てであった海老蔵丈が休演・・・。なんとも残念。
しかしそんな無念さを吹き飛ばすほどのすばらしい舞台でしたよ。
今回着た着物は、友人のおばあさまから譲っていただいたお召し。ちょっと南座顔見世一等席にはカジュアルかな?と思ったけれど、観劇日がクリスマスイブだったので、緑と赤のクリスマスカラーが入っているこの着物を着たかったのだ。
帯には、鹿と象の型絵染の朱色の帯。鹿を(ちょっと苦しいけど)トナカイに見立て、昨年からクリスマス時期には大活躍してもらっている。
実は、せっかく重い想いをして持参したこの着物を、もしかしたら着られないかもしれないという事件があった。
京都初日は終日観光。ご飯を食べ終え、銭湯にも入り、さて明日の準備に取り掛かったところで、長襦袢がないことに気づいた。
正確に言うと、二部式長襦袢であるウソツキを着るつもりだったのだが、お腰と替え袖は持ってきていた。しかし肝心の半衿のついている上部本体がなかったのだ。
歌舞伎が始まるのは、翌朝10時30分。ウソツキを売っているようなお店は10時開店がほとんどだから、買いに行っていては着替えに間に合わない。
では代替案がないかと必死で脳味噌を働かす。
要は半衿が重要だから、手ぬぐいのようなものをつけておくのはどうだろう?あ、でも手ぬぐいがない。
一緒に行った友人は、宿の人(男性)が着物を着ていたから、借りられないかという。
いや、男性とは違うし。それに下着に近いものを人に借りるのはどうも抵抗がある。それは最後の手段ってことで。
必死で頭をひねっているうちに、JR京都の駅ビルに、和小物のお店があり、そこで以前に二部式襦袢を売っているのを見たことを思い出した。しかし名前が思い出せない。
藁をもすがる思いで、ツイッターで「朝9時ごろまでにウソツキを買えるお店が京都にありませんか」と投げてみた。
そうしたら「確か駅ビルにえりなんとかというお店が」というレスが!
そうだ、「えり正」だ!!
買ったばかりのスマートホンで、検索してみる。
やった!京都駅ビルCUBEは朝の8時半開店!!開店直後に買えれば、戻って着替えて開演に間に合う。あとは私がその時間までに寝坊しないで出かけられればよい。
ふいー・・・
このときほど、スマートホンを買っておいて良かったと思ったことはなかった。
翌日、ダッシュで宿泊先の祇園四条からJR京都駅に向かい、二部式襦袢をゲット。朝っぱらから必死の形相で来訪した客に、店員さんもちょっとびっくりした様子。
いやしかし。
実は私は出かけに「何か忘れているような・・・」という気がしたのである。でも、「いざとなれば買えばいいや。京都なら買えないことはないだろうから」と考えて出てきた。買えるというのは、お店の営業時間中のこと。夜遅くや早朝に気がついても遅いんである。
着物は着付ける過程でも身に着けるものでも、ちょっとした小道具が多いから、やっぱりあわてて準備するものではない。そういえば夏のハワイ旅行でも紐で苦労してではないか・・・。
ちょっと着物に慣れてきた着物3年目。改めて着はじめの頃の緊張感を思い出した師走の出来事だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/d2/2d497ad26ed974387278c5292d5ddee5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/f0/9f4869cc0b95c71521869fa43bad7b06.jpg)
<苦労の末、なんとか着られた着物。帰宅後に撮影。下は南座前にて>
※スマートホンで撮影した写真ってサイズが大きいんだ・・・どうやったら小さくなるのだろう?
goo ブログ
>いざとなれば買えばいいや
これは私も思ってましたが、確かにコンビ二に売っているものじゃないので危険ですね。
私は小物関係はひとまとめにして洗濯用の小さいネットに入れていますが、お稽古の時帯板を忘れた事は何度かあります。あと、同じ側の足袋を組み合わせて持って行った事も、笑
ほんと、今回のピンチはだめかと思いました。
私も着付け小物は一つにまとめているのですが、ウソツキ襦袢は「襦袢」カテゴリーの引き出しに入れてあったため今回のようなことに・・・。そうそう、旅も危ないっす。
帰ってきてみれば、七緒の旅行特集号が本棚に。持ち物チェックリストもちゃんと掲載してありました。見るのがおそいっつーの・・・→自分。