1月8日の初釜の日。さんざん悩んだ挙句、結局、卵色の付け下げ(実は色留袖ではないかという説も出てきた)に、昨年の同僚の結婚パーティーに締めた帯を締めて出かけた。
前日まで有力候補ではなかったコーディネートになった理由は、ひとつ。
「朝、時間がなかったから」だ。
前日、夜の11時過ぎまで会社で残業をする羽目となった私。家に帰ってから改めてコーディネートを確認する余裕などはもちろんなく。初釜当日、起きたのも着付けのできるぎりぎりの時間。
箪笥の引き出しの一番上にあった物を取り出して着るので、いっぱいいっぱい。
せめて半衿は、お正月休み中にあらかじめつけておいたのは、先見の明があったというべきか。
本当は伊達衿や帯締め、帯揚げとの色バランスなどを、もっとよく吟味したかったのだけれど、当然ながらそんな余裕はなかった。
帯締めの朱色に合わせて、同系色の伊達衿を選んだのだけれど、ちょっと色が浮いてしまった気がする。グリーン系の方がよかったなあと後悔。
しかしもっとも後悔したのは髪型。
いつもの、私が唯一自分でまとめられる夜会巻きにしていったのだが、帰宅したときに、夫から「なんでそんな髪型なの?」といわれる始末。
夜会巻きといっても、いわゆる”盛り”がうまくできず、しかもお辞儀をしたときに前髪が落ちてくるのがいやなので、ぴたっとピンで留めていた。夜会巻きというより、「ひっつめ髪」に見えたのだろう。
「馬子にも衣装、髪形」とはよく言ったもので、髪形が決まっているのといないとでは、外見の素敵さ加減は雲泥の差になる。
秋の、茶道教室五周年記念茶会での写真を見て、いつもの簡易な自前夜会巻きでは、フォーマルな格好にどうもそぐわないと反省した私は、初釜では美容院でちゃんとセットしようと心に決めていたのだが、仕事始め以降の忙しさに予約を失念してしまっていたのだ。
何事も詰めの甘い私らしい。年が改まったからといいって、この正確が直るわけでもなく・・・。この1年のどこかで改善されるといいのになあ。
さて社中の皆さんの格好であるが、色無地3割、訪問着5割、洋服2割といった感じ。昨年より訪問着率が高まって、一段と華やか度がアップしていた気がする。そして今年の色は「赤」。鈍い朱色や赤紫の方が3~4名。けっこう目立つ。
個人的にベストドレッサー賞を差し上げたいのは、僭越ながら奥様先生の訪問着(うちの教室はご夫婦で教えていらっしゃる)。友禅を習われている方なのだが、その先生が昨年亡くなられ、その形見として譲られたものだとか。
抽象的な柄にところどころ細かく蒔を施されていて、全体でみると柄が立体的に見える。江戸友禅というから、地色以外は全てその型が描かれた。見るからに気の遠くなる作業。
<ぼけていてすみません・・・雰囲気、伝わりますでしょうか>
先生が、その師匠の形見を初釜という場で身につけられたということを通じて、関係のない私たちにも、師匠を慕っていらした先生のお気持ちがしみじみ伝わってきた。
思いをリレーしてくれる着物のすばらしさを改めて感じた次第。
しかし、毎年初釜が終わると、フォーマル着物がほしい熱がヒートアップするのが、なんとかならないものか・・・。
<濃茶席の様子。先生のホームページ「半陶半茶繁盛記」から借用>
<左から、本日のお床。結び柳と裏千家流お正月飾り。真ん中は福鈴、嶋台(金銀の重ね茶碗、今日のお茶碗。右は、濃茶席に使った長板台子と皆具。陶芸家であった先生のお父様から、先生がお茶名をもらわれたときにお祝いで作られたものだそうです>
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前日まで有力候補ではなかったコーディネートになった理由は、ひとつ。
「朝、時間がなかったから」だ。
前日、夜の11時過ぎまで会社で残業をする羽目となった私。家に帰ってから改めてコーディネートを確認する余裕などはもちろんなく。初釜当日、起きたのも着付けのできるぎりぎりの時間。
箪笥の引き出しの一番上にあった物を取り出して着るので、いっぱいいっぱい。
せめて半衿は、お正月休み中にあらかじめつけておいたのは、先見の明があったというべきか。
本当は伊達衿や帯締め、帯揚げとの色バランスなどを、もっとよく吟味したかったのだけれど、当然ながらそんな余裕はなかった。
帯締めの朱色に合わせて、同系色の伊達衿を選んだのだけれど、ちょっと色が浮いてしまった気がする。グリーン系の方がよかったなあと後悔。
しかしもっとも後悔したのは髪型。
いつもの、私が唯一自分でまとめられる夜会巻きにしていったのだが、帰宅したときに、夫から「なんでそんな髪型なの?」といわれる始末。
夜会巻きといっても、いわゆる”盛り”がうまくできず、しかもお辞儀をしたときに前髪が落ちてくるのがいやなので、ぴたっとピンで留めていた。夜会巻きというより、「ひっつめ髪」に見えたのだろう。
「馬子にも衣装、髪形」とはよく言ったもので、髪形が決まっているのといないとでは、外見の素敵さ加減は雲泥の差になる。
秋の、茶道教室五周年記念茶会での写真を見て、いつもの簡易な自前夜会巻きでは、フォーマルな格好にどうもそぐわないと反省した私は、初釜では美容院でちゃんとセットしようと心に決めていたのだが、仕事始め以降の忙しさに予約を失念してしまっていたのだ。
何事も詰めの甘い私らしい。年が改まったからといいって、この正確が直るわけでもなく・・・。この1年のどこかで改善されるといいのになあ。
さて社中の皆さんの格好であるが、色無地3割、訪問着5割、洋服2割といった感じ。昨年より訪問着率が高まって、一段と華やか度がアップしていた気がする。そして今年の色は「赤」。鈍い朱色や赤紫の方が3~4名。けっこう目立つ。
個人的にベストドレッサー賞を差し上げたいのは、僭越ながら奥様先生の訪問着(うちの教室はご夫婦で教えていらっしゃる)。友禅を習われている方なのだが、その先生が昨年亡くなられ、その形見として譲られたものだとか。
抽象的な柄にところどころ細かく蒔を施されていて、全体でみると柄が立体的に見える。江戸友禅というから、地色以外は全てその型が描かれた。見るからに気の遠くなる作業。
<ぼけていてすみません・・・雰囲気、伝わりますでしょうか>
先生が、その師匠の形見を初釜という場で身につけられたということを通じて、関係のない私たちにも、師匠を慕っていらした先生のお気持ちがしみじみ伝わってきた。
思いをリレーしてくれる着物のすばらしさを改めて感じた次第。
しかし、毎年初釜が終わると、フォーマル着物がほしい熱がヒートアップするのが、なんとかならないものか・・・。
<濃茶席の様子。先生のホームページ「半陶半茶繁盛記」から借用>
<左から、本日のお床。結び柳と裏千家流お正月飾り。真ん中は福鈴、嶋台(金銀の重ね茶碗、今日のお茶碗。右は、濃茶席に使った
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奥さま先生のお着物もステキ! この青系はありそうでなかなか見られない色かと…。
>髪形が決まっているのといないとでは
わかるなぁ。私のようなショートカットでさえ、髪がキマるのとキマらないのとではモチベーションが違っちゃいますもの。
仕度に要する時間が足りなかった様やけど、
滞りなく済んだみたいやから、良かった 良かった (〃´o`)=3
髪型は、焦ると中々納得のゆくものにならへんからね。
髪飾りやピン一つで、塩梅が良くないんよね。
着物は初春に相応しく若さの出る色目で良かったんやない???
先ずは、ゆっくり休んで頂戴 ♥
コンタクトは目を酷使したやろぅしね (@_@;)
先生のお着物の地色、素敵ですよね。私は水色、大好きなのですが、意外にこれという色に出会えないもの。先生のお着物は、澄んだ水色が晴れやかな印象を演出しながら、落ち着きもありました。友禅の先生が、こだわりをもって地色の職人さんに指示されたのでしょう。地色は面積が大きいだけに、軽視できませんよね。
でもまあ、これも経験ですし、きっと来年はもっと自分の納得のいく装いが出来れば、そのための一経験と思えば、なんてことありませんよ。
それよりもせっかくの一期一会のお席、もっとエンジョイなさってくださいませ~。もったいないもったいない。私の二人目の先生はお裏さんの方でしたので、金銀の茶碗や皆具の様子が懐かしいです~。
いやいや、無事に終わったかと言われれば、正客としてはかなり手順をすっとばしてしまい、反省大。いざとなると、ちゃんとふるまえんものやわ。
目が疲れていると、なんとなく目のあたりがしわしわな感じで老けて見えるねえ。今度、女優の疲れ目の緊急対応策教えてくらはい。
ありがとうございます。何事も経験ですね。っ今回の学びを次回に活かしたいと思います。
反省ばかり書き連ねましたが、楽しいことももちろんありました。お正客ってお点前の手順がよく見えるんですねー。かぶりつきで先生のお点前を見られたおかげで、つねづねいまいち自信のなかった濃茶の分量や練り方がよくわかりました。緊張したけれど、なんだか不思議と楽しかったのも確かです
やはり晴れがましいお席の時は
明るい色目がいいような気がします。
髪をまとめるのって急いでる時は難儀ですよね。
普段は一発で決まるのに、こういう時は2~3回かかったり。
いっそズラを用意しておきますか?
あぁ、ズラが欲しいなあ~♪(ワタシの願望…笑)
前に「七緒」で鬘の特集してましたね。ほしいなあと思ったものの、えらく高いので記憶から消し去っていました。
鬘まではいかなくても、エクステンションというんでしょうか、つけ毛は検討中、ひとつ持っているんですが、もう少しボリュームのある、フォーマルチックなもので。
でもどこで買ったらよいかわからないのです。ネットだと髪の色とか、もうひとつ不安なんですよね。
それにしてもコーディネートってイベント前は毎日々考えに考えて眠れない程考えるのに、どうして当日にならないと決められないんでしょうね、笑。
> どうして当日にならないと決められないんでしょうね
ホントにねー。
あらかじめ決めていたって、私のように結果的に違うコーディネートになっちゃうって、本番に弱すぎる!
ここのところ、どうも本番に弱い日が続いていていかんです。このあたりで一発逆転しなくては!