熊本から気ままに山と自転車のブログ

唐人舟つなぎの銀杏・吉利支丹墓碑・桜井川(さくらいごう)

唐人舟つなぎの銀杏・吉利支丹墓碑・桜井川(さくらいごう)
2018/4/13(金) 晴

県道179を西に直進した突き当りに、熊本県指定天然記念物の「唐人船繋ぎの銀杏」(写真1参照)がある。


説明板(写真2参照)タイトルに「唐茶の木」とあるが、それらしい木が見当たらない。
よく読めば、がけ崩れで消滅したとある。復活した唐茶の木はどこに?
銀杏の木向こうは崖地。


道を北に折れ坂を少し下った左手に玉名市指定重要文化財の「吉利支丹墓碑」(写真3参照)がある。


蒲鉾型の墓石の東面(写真4参照)に十字紋が見える。


この玉名の地にキリスト教が布教され、ここ伊倉に吉利支丹事件があり、隠れ吉利支丹の伝承があったと説明板(写真5参照)にある。知らなかった。
唐人川という名の川があり、古い港町で何となく文化の香り高い地域という思いはあったが・・・


坂を下り台地の下側に廻ると、伊倉まちづくり委員会の掲示板がある屋敷地(写真6参照)が見える。


国友古照軒塾跡(写真7参照)とある。
「明治前期における私塾としての役目を果たして、近代学校成立への橋渡しとなった。」という。


有明海に面したこの地は、天水町の前田家や荒尾市の宮崎家等々海の向こうの大陸は南蛮の文化を見てきたのではなかろうか。
崖地の麓に八竜川(はちろごう)(写真8参照)という湧水がある。
久住扇が鼻の南に祝川岳(いわいごうだけ)という山がある。
何故岳に川を冠するかと思っていたが、湧水も「川」ということであれば「湧水ある岳」ということで納得できる。


更にその南に桜井川(さくらいごう)(写真9参照)という湧水がある。


井戸を覗くと、2m程も深さの水底(写真10参照)が綺麗に見える。


説明板(写真11参照)で、貿易港と栄えた秘話の一つがこの湧水にあるという。
なるほど、この透明度が高い水であれば不純物は少ないだろうと納得する。
玉中時代の「笠智衆(りゅうちしゅう)」氏もここで休んだという。


地獄坂を上り帰路に就く。
県道31沿いのフジの花(写真12参照)の紫色が鮮やかだった。
薄い紫色の花が樹を覆っていた。


青い空に白い筋の飛行機雲、天候は下り坂の兆候いう。
今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)24km→玉名市伊倉23km→熊本(自宅)
所要時間4.5時間(実3.5時間) 総計47km 走行累計24,354km

自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。

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