自分の感性なんて、
まったくなってないことはよく理解しているので、
美術館や図録などに頻繁に触れて吸収しておかなければいけないといつも思っている。
インプットをたくさんたくさんして、
そこから削除して削除して、
それでもポツンと残るものが自分の感性だ。
表現するっていうのは、しっかり自分を見つめることで、こういう仕事は嫌でも自分と対峙する。自分の苦しさや情けなさ、嫌だったことも含めて、美しいものとして作品として表現して昇華できるようになったらとても理想的。人としても日々精進です。
木彫の時からずっとこれらのことは意識しているのだけれど、
陶磁器に触れるようになって、
もう一度原点にというか、
やっぱり何も見ていなかったんだなぁと理解したので、
同じ本も改めて見返しているところ。
特に、これまで以上に意識して見るようになったのは、民藝。
根付も民藝の一つだとは思うけれど、
決して本などでは取り上げられていないので、
ひととおり目は通していたものの、
民藝の本を根付に深く関わるものとしては見てはいなかったのです。
でも、今回陶磁器に触れるようになり、改めて民藝が面白い。
まずは、あれもこれもそれも、インプット。
とにかく良いと言われるものを見て、感性に触れて触れて触れて、そこから何が出てくるか。
今の時代に何が求められるのか。
楽しみで仕方がないのです。