7月8日(土) 夜10時からテレビ東京で放送する「美の巨人たち」に、池田理代子先生がご出演。テーマは「エカテリーナ2世 エルミタージュ美術館」。再放送はBS JAPANで7月26日(水) 夜11時から。
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http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/
↓ エカテリーナ2世の肖像画。失礼ながらお世辞にも美人とは言えない。でも多くの人を惹きつける魅力があったのだろう。
池田先生はアンリ・トロワイヤ原作の伝記をもとに、ロシアの啓蒙専制君主エカテリーナ2世の生涯を劇画化している。ドイツ出身の少女がロシアに嫁ぎ、国の頂点に立つためロシア人になろうと必死でロシア語を学び、名前もロシア風に変え宗教すらロシア正教に改宗してしまう。ついには無能な夫をクーデターで失脚させ女帝になり、広大なロシアを治める。と同時に多くの男性と恋愛をする。(その数100人を超えるとも言われているが、真偽のほどは定かではない。)中にはポチョムキンのように、有能な片腕として共に軍事・政治に当たった者もいた。また若い男たちと一夜限りのアバンチュールも楽しんでいた。
そんな女帝がヨーロッパ各国の優れた美術品を集め、「エルミタージュ(隠れ家の意味)」と名付けた宮殿で、激務の傍ら作品を鑑賞して心を休めていたのが、現在のエルミタージュ美術館の始まり。以前池田先生は、エカテリーナ2世について取り上げた番組に出演。男性評論家が「絶大な権力を得て君臨することはできたが、次々と男性を変えまっとうな結婚生活を送ることができず寂しい女帝だ。」といったニュアンスの発言をした。これに対し池田先生は「広大なロシアを舞台に、これだけ自分の好きなことを追い求めることができた彼女は幸せな女性だ。」と反論。さて今回の番組で、池田先生はどんなエカテリーナ2世観そしてエルミタージュ美術館のコレクションについて語ってくれるだろう?楽しみ。
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