7月22日放送分に引き続き、29日は絶頂期の王妃がギロチンの露と消えるまでを追っていく。
↓ 通常は非公開の王妃の浴室を、特別に紹介。ここでアントワネットは入浴や昼寝をした。
↓ フランスでは、王族の私生活はすべて一般公開された。常に人目に晒されることに耐えられなくなったアントワネットは、隠れ家を求め始める。ヴェルサイユ宮殿内にあるこの浴室もその1つ。壁の裏にストーブがあり、そこで暖められたお湯が蛇口から流れてきた。このシステムにより、使用人の手を煩わせなくても好きな時に入浴が可能となった。それまでは多くの使用人たちに、お湯をバケツに入れて運んでもわらないと、入浴ができなかった。彼女が手に入れた小さな自由の第一歩。
次いで彼女はお気に入りの貴族だけを連れてヴェルサイユ宮殿を離れ、プチ・トリアノンに移り住む。プチ・トリアノン内には、ウィーンの家族の肖像画を飾った。アントワネットからお呼びがかからなかった貴族らは、皮肉を込めてプチ・トリアノンを「小さなウィーン」と呼んだ。
↓ プチ・トリアノンにいても人目が気になる時は、窓をすっぽり目隠しする最新鋭の可動壁を使った。当時は手動、現在は自動で動く。こちらは可動壁がない状態の部屋。
↓ 窓を覆う特殊な壁が、下の階から上がってくる。フェルゼンとの逢瀬は、この部屋で誰にも邪魔されずにしていたしれない。さすがのオスカルも、室外待機だったかな?
ブレゲの時計を所持したり、こうした隠し可動壁を作らせたりと、アントワネットは最新技術に興味・関心が強かったのかもしれない。
↓ 多額の税金をつぎ込んで、プチ・トリアノンを改造していることはウィーンの母にも伝わった。テレジアは心配して手紙を送る。
↓ けれどアントワネットは、「自分はルイ16世に出費を強いていない。」と主張する。彼女にとって「巨額」とは、いくらを指すのだろう?この金銭感覚のずれが、不幸を呼ぶ。
↓ カメオとスピネルがふんだんにあしらわれた贅沢なブレスレット、高さ2mにも及ぶ手の込んだ宝石入れ。好きなものを手に入れるためなら、金に糸目はつけない。
長くなってきたので、ここで一度止めます。読んでくださり、本当にありがとうございます。
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