マリー・アントワネットの肖像画を見ていると、彼女は真珠を好んだことがよくわかる。
いったいいくつ真珠を所有していたのだろう?もしかしたらダイアモンドより、真珠を好んだのではないか?
↓ 若い頃は盛った髪に着けたり、長い髪に巻きつけたり。とても贅沢な使い方をしている。これってお抱え美容師レオナールのアレンジ?当時としては斬新なスタイルだったのか?
↓ なかなか子どもが授からないことを心配して、実兄ヨーゼフ2世がはるばるオーストリアからヴェルサイユにやってきた。兄との謁見の時に着けていたネックレスとイヤリング。
↓ よく見る肖像画。2連のネックレス。
↓ 30代。髪に羽根や帽子はないけれど、ネックレスと共に真珠をコーディネート。センスが良い。
↓ しずく型の真珠が多数使われている。これをバラして…。
アントワネットは革命が激しくなってくると、自分と子どもたちの将来のために、資産や財産を信頼できる人や安全な場所に分散した。1793年、彼女は当時の駐仏英国大使夫人に大切な真珠を託す。この大使夫人はアントワネット逃亡計画に協力するなど、親身になって世話をしてくれた人。大使夫人は預かった真珠をフランス国外に持ち出し大切に保管した。
↓ その後、1848年に行われた同夫人の孫の結婚式のため真珠をネックレスに加工し、以来同家が所有してきた。33個の天然グレー真珠に、ルビーとダイアモンドを組み合わせリニューアル。これをアントワネットが見たら、どうコメントしただろう?ネックレスにはしずく型の真珠が21個使われているが、上の赤いドレス姿の肖像画に描かれた真珠が、なんとなくこのネックレスに生まれ変わったような気がしてならない。
このネックレス、2007年12月にイギリスのオークションで出品されたが、結局落札されなかった。今、どこで眠っているのだろう?世界中のあちこちに、アントワネットが所有していた宝石類が散らばり、今も当時と変わらぬ輝きで女性たちを美しく魅せているか、あるいはひっそりとしまわれているかのいずれかだろう。人の命は限りがあるけれど、宝石類は永遠の命を持って輝き続ける。
読んでくださり、本当にありがとうございます。
いつも斬新な情報ありがとうございます。(参考にさせていただくだろう事は必至ですなぁ~)
30代の王妃様、とても素敵です。実物はこんなに綺麗ではなかったと言われている王妃様ですが、四六時中、人の目にさらされて、ストレス強かったでしょうね。
だから真珠を好んだのかな、と思ってしまいました。
真珠には“癒しを与える”力があるそうですね(ちょうど、今、訳あって色々な石言葉を調べている最中なのです(;^_^A)。だから、王妃様も無意識のうちに、その威力に頼っていたのかも???
今年もいっぱいありがとうございました。
素敵なクリスマス&年の瀬、そして良いお年をお迎えください。
>実物はこんなに綺麗ではなかったと言われている王妃様ですが、四六時中、人の目にさらされて、ストレス強かったでしょうね。
カメラがない時代ですから、宮廷画家の力量次第でいくらでも美人に描けますね。実際はどうだったんでしょう?ストレスが強かったから、プチ・トリアノンに逃避した。何だかその気持ちがわかる気もします。
>真珠には“癒しを与える”力があるそうですね
そうなんですね。日本の皇族の方もよく着けていらっしゃいますが、真珠から癒しを得ているかもしれません。
おれんぢぺこさまも、お体を大切にして、良い年をお迎えくださいね。来年もよろしくお願いいたします。