
この時期、多くの「ベルばら」ファンは落ち着かない日々を送っているはず。今日もまた、1789年7月の出来事を追ってみた。
成敗のあとしばらくして、お屋敷内で偶然ジャルジェ将軍と行き会うアンドレ。将軍は「お前が 貴族でさえあったら…」と呟く。アンドレを一人の人間としてきちんと認めている一言。そのあとアンドレは「旦那さま、私は…」と何か言おうとするが、すぐに「ああもういい。言ってみても始まらん。」とそれ以上、アンドレに何も言わせないようにする。アンドレはいったい、何を言いたかったのだろう?「オスカルのそばにいられるだけで幸せです。」「結婚など望んでおりません。」と答えたかったのだろうか?
↓ 次のページの将軍の言葉が、ずっと気になっている。特に最後の一言「無言のまま 添い続けるがいい。」に込めた想いが。添い続けるがいい・・・将軍はアンドレがこの先ずっとオスカルのそばにいてくれることを願い、二人が共に歩むことを認めていると解釈してもいいのだろうか?アンドレが平民なので正式に「結婚」という形はとれないけれど、「事実婚」は許可するとほのめかしているのか。もし運命の7月13日、14日の戦闘がなかったら、ジャルジェ家で二人は夫婦同様に暮らしていっただろうか?オスカルに対する想いを知ってしまった以上、将軍は軽々しく「添い続けるがいい」と言ったとは思えない。ジャルジェ将軍からアンドレへの「お前をオスカルの伴侶として認める」最大限の意思表示にも感じられる。
↓ 今日のおまけ画像。1788年フランス製のピストル。オスカルもよく似た拳銃を持っていたかもしれない。
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