何度か読み返すと、いろいろ面白い発見が。(ご自分の手にとって確かめたい方は、以下ネタばれになりますので、ここでストップされることをお薦めします。)
アンドレは8歳からジャルジェ邸に引き取られ、オスカルと同じ屋根の下でずっと暮らしてきた。しかし正式に結婚するとなると、改めて相手の両親に、手土産を用意してご挨拶に伺わねばならない。いったいアンドレ、どんな手土産を用意したのだろう?きっとばあやの助けを借りただろうな。婚約お食事会も和やかに(でもアンドレはかなり緊張していただろう)進んだことだろう。一方オスカルは、アンドレには身寄りがばあやしかいないため、ばあやに「アンドレと結婚します。」と正式に挨拶したのだろうか?
困ったことが起きると馬にまたがり、事態を解決しようと奔走するアンドレ、ゲストたちの馬車の手配を心配するオスカル。この結婚式は、18世紀と現代を行ったり来たり。それがまた面白いし、不思議と違和感がない。
式当日の前に、二人が乗り越えてきた結婚準備のダンドリをダイジェストで文章にまとめたページがある。これがなかなかユーモアたっぷりでよくできている。欲を言えば、このページも漫画化していただきたかった。(スミマセン、好き勝手を言って。)オスカルがハネムーンの行き先として選んだのは「東洋のサムライと剣を交えたい」から、日本だった。オスカルの別撮り用のドレス姿も、見てみたい。
ようやく迎えた式当日。招待客は後姿もしくは横顔で描かれている。最前列にいるのはきっと二人に縁の深い人たちのはず。左からジャルジェ将軍、母上、ル・ルー、そしてジェローデルぽいふわふわヘアの後ろ姿が見えるが、これってもしかして彼?一番右で、右手親指を挙げて祝福しているのはフェルゼン伯?こんなめっちゃ明るいフェルゼンを見たのは初めて。右下、涙を浮かべた右目が描かれているのは、ルイ・ジョセフ?憧れのオスカルが結婚して、悲しがっているのかな?この場面は池田先生の遊び心が見える。原作ではロザリー以外には、夫婦になった事実を告げることができなかった。だから今回多くの人々から祝福を受けている二人を見るのは、本当にうれしい。オスカルは肩を出したドレス。ブーケで隠れてしまった部分も見たいな。後ろにゴージャスなレースをふんだんに使ったこのドレスは、ばあやとロザリーのアドバイスを聞きながら、最終的にオスカルが選んだのだろう。
今回の付録その2は、破れない♡ピンク色の婚姻届。特殊な材質の紙に印刷されていて、実際に役所に提出できるとか。
読んでくださり、ありがとうございます。
で、フェル伯の下のおリボンちゃんは、マリーテレーズ王女様では?後ろがルイジョゼフ殿下だし。
欲を言えば、王妃様のお姿も欲しかった・・・です。
こんなブログですが、これからもよろしくお願いいたします。