marineさまからコメントをいただきました。「本編ではアントワネットがタンプル塔からコンシェルジュリーに移された時、所持品のチェックを受け、懐中時計を1つ持っていたはず。」と。
↓ 本編でアントワネットが所持品のチェックを受ける場面。marineさまご指摘のように、懐中時計を1つだけ持っていることになっている。しかし今回のエピソードでは、懐中時計を持たずにコンシェルジュリーに収監された設定になっているのでは?そうしないとストーリーが成立しない。「本編とは別」と考えたほうが良いかも?違いを見つけるのも結構面白かったりして。
もう1か所、45年前の本編との違いに気づいた。処刑の日にアントワネットが着ていたドレスの色について。実在したロザリーの回想録によると「コンシェルジュリーにいる間、アントワネットはずっと喪服を着ていた。しかし処刑の日の朝、革命委員会の者が『喪服姿はルイ16世を思い出させ、民衆に憐憫の情が湧いたり、興奮するかもしれないから、白い服に着替えるよう。』命令した。」とある。
↓ この回想録を踏まえて本編は描かれている。前日までは喪服。当日は白いドレス。
↓ いろんな画家が描いた絵画でも、アントワネットは処刑当日白いドレスを着ている。
↓ ある1枚の絵画に描かれたアントワネット。喪服を着て背筋を伸ばし、威厳を持って堂々とコンシェルジェリーを出ていく姿。この絵画をもとに、今回のエピソードでアントワネットは黒いドレスで死に臨んでいる。 池田先生、何か意図するものがあったのだろうか?
創作だから、必ずしも100%史実を再現する必要はない。史実に作者独自の解釈を加え、新たな作品を生み出す。それが創作の醍醐味でもある。
↓ 東京駅、中央線ホームに掲げられているアントワネット展の看板。効果のほどはいかに?
読んでくださり、どうもありがとうございます。
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