Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

「グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状」

2016-08-24 21:32:22 | つぶやき

 ウィーンを訪れる人の多くが足を運ぶであろう美術史美術館。同館を訪れる日本人は年間7万人を超える。2016年はちょうど創立125周年に当たる。2012年から大規模な改装工事をおこない、再オープンに至るまでの過程を捉えたドキュメンタリー映画がこの秋、日本で公開される。

↓  こちらが映画の公式サイト

http://thegreatmuseum.jp/

 11月26日(土)から、ヒューマントラストシネマ有楽町で上映開始。以後順次全国各地で公開予定。(上映時期と映画館は現在のところ未発表)

 原題はドイツ語でDas Grosse Museum、英題はThe Great Museum、邦題にはサブタイトル「ハプスプルク家からの招待状」が付く。上映時間は98分。リニューアルに関わる様々な人たち(館長・美術史家・運搬係・清掃係等)に密着取材。約2分の予告編を見ると、各部の責任者たちが予算を確保するためにしのぎを削る様子、オークションでハプスブルク家の財宝を落札しようと奔走するスタッフなど、普段私たちが見ることのできない場面がリアルに描かれていて興味深い。

 ハプスブルク家代々の王族たちが収集し、子孫に伝えてきた貴重なコレクションの数々。ウィーン美術史美術館所蔵の有名な作品といえばブリューゲルの「バベルの塔」、彼が素朴な農民の生活を描いた一連の絵画、ベラスケスの「マルガリータ王女」など日本人にもなじみ深いものが多い。非常に価値のある作品を数多く所有する美術館が、その維持管理方法をめぐり苦慮したり、新たな手段を探ろうとする姿を追ったこのドキュメンタリー映画を、ぜひ日本中の多くの映画館で上映していただきたい。

↓  オーストリアの映画ポスター。日本向けポスターとやや異なっている。

 読んでくださり、どうもありがとうございます。



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