「おにいさまへ」からは4点、原画が展示されていた。カラーイラストはなかった。
「おにいさまへ」
本編から4ページ
・入学式のあの日、無我夢中でしがみついて、引き留めていただいた
・あ、あのいつかのバスの中の---
・おにいさま・・・信じられるでしょうか?その美しい方の唇は野ぶどうの露みたいにきらきらと ぬれて光っていたのです。ほんとに・・・ ぬれて光っていたのです
・いいよ、とても奈々子。私は今日から高校生です
「おにいさまへ」からも、もっと展示してほしかったが、池田先生単独のイベントでないことを思えば、一作家でこれだけ多種多様な作品を見せていただけたことに感謝しないと---。
池田先生以外の漫画家さん、作品で懐かしかったものを挙げると--
ギャラリーを入るとまずわたなべまさこさんの「白いトロイカ」からスタート。大きな目が特徴だったっけ。岩舘真理子さんの「ふたりの童話」、懐かしい。岩舘さんは今、どんな活動をされているだろう?
「エースをねらえ」からは4枚くらい、原画が展示されていたかな?原画のすぐそばで、アニメも上映していた。この漫画は当時、全国の女子中高生に、テニスブームを巻き起こしたように思う。いまどきの女子学生はテニスをする時、白いスコートに、可愛いレースの付いたスポーツ用ショーツをほとんど履かない。けれど当時、ユニフォームや岡ひろみ・お蝶夫人にあこがれて、テニス部に入る人が大勢いた。今見ると、お蝶夫人は、高校生と言うよりすっかり大人の女性に風格を漂わせている。
有吉京子さんの「SWAN」のカラーイラストが、これまたうっとりするほどきれい。槇村さとる先生の「愛のアランフェス」のスケートシーンが幻想的。
お笑い系は、「つる姫じゃ~」、弓月光の「ボクの初体験」など。
一条ゆかり先生は「こいきなやつら」のイラストが1枚。都会的で洒落たセンスが大好きだった。
他にも菊川近子先生(今回、怖い絵ばかり展示されていた)、くらもちふさこ先生、大島弓子先生など昭和40年代後半に活躍された方たちの作品がずらりと並んでいた。「ホットロード」の独特な世界観。こうして見ていると少女漫画を”サブ・カルチャー”などと呼んではいけない気がしてきた。自分の10代は、いかに集英社や講談社の発行する漫画雑誌に支えられていたか実感した。
さて、今回のイベントの目玉、アンドレとオスカルの等身大立像はこちら。
二人の足元に敷き詰めた、ばらの花びらがきれい。触れてみたかった。オスカルのウエストが細すぎ。アンドレはもう一回り、がっしりと横幅があってもいいように思えた。「わたしのマーガレット展」に関しては以上です。
読んでくださり、ありがとうございます。
が、MC全巻実家にあり中学生の時夢中になったきり、読んでないので内容は忘れてます(/▽\)
検定勉強が終わったので、他のベルばら関連本、池田作品を読みながら次のエピソードやコラボ等を待っていようかなと思います。
昨日、Amazonで「おにいさまへ」1・2巻を注文しました。くるのが楽しみです。
昨年、改めて通して読み返しました。「ベルばら」よりもずっと重いです。容赦ない死の連続。オスカルとアンドレは短い人生を生き尽くした感がありますが、「オル窓」のキャラたちは理不尽な死が多く、読んでいて苦しかったです。
「ベルばら」後半、「おにいさまへ」「オル窓 ウィーン編」までは、池田先生の画風がもっとも華やかだった時期です。どうかサンボさま、「おにいさまへ」をお楽しみください。