
18世紀ヨーロッパに、真夏日があったかどうかわからない。けれどあの時代だって、猛暑の年もあっただろう。暑い夏、人々は何を食べて、涼を得ていたのだろう?
1660年代、イタリア人料理家Audigerがヴェルサイユにやってきて、氷に味を付けた美味しいお菓子の作り方を紹介した。真夏に食卓で氷をサービスすることができるのは、館のあるじが豊かである証拠。ルイ14世は1664年、ヴェルサイユ宮殿の敷地内に2つ、氷室を作らせた。それぞれの氷室では約1,120立方メートルの氷を作ることができ、職人がアイスピックで細かく砕いて厨房に運んだ。果物、スパイス、時にはムスクで風味をつけて凍らせ、舞踏会の会場などでピラミッド型にしてテーブルに飾り、招待客を驚かせた。ルイ14世は戦場の最前線に赴くときも氷を持参し、兵士たちをびっくりさせた。
↓ プチ・トリアノン近くにあるアントワネット専用の氷室。ここは一般公開しているのだろうか?見てみたい。
↓ セーヴル焼の氷保管容器。1778年製。
↓ こちらは18世紀のアイスクリーム保管容器。
ルイ15世の時代になると、現代で言うシャーベットとアイスクリームが作られるようになる。パイナップル・アンズ・オレンジ・レモンなどの果肉を凍らせたものと、ホイップクリームを凍らせたものがそれ。ルイ16世は毎週火曜日のディナーの際、美しいセーブル焼の専用容器(ice-pail)に入ったアイスクリームを欠かさず食べた。先代のルイ15世は、セーブル焼のice pailを1758年、アントワネットの母マリア・テレジアに贈っている。
ジャルジェ邸に氷室があったかどうか?ヴェルサイユ宮殿ほど大掛かりなものでなくても、食糧を長期間保存するために1つくらいはあったかもしれない。となれば夏、剣の稽古を終えたオスカルとアンドレが、アイスクリームやシャーベットを食べてほっと一息ついていた可能性は十分ありうる。
↓ ナポレオンの時代、街中のカフェでもアイスクリームが食べられるようになった。
読んでくださり、本当にありがとうございます。
暑い日が続きますね・・・・
明日は天神祭りの本宮
父は「天神さんのころが一番暑い」と言っていたのを思い出します
氷室ではありませんが、昔暮らしていた家には氷で冷やす冷蔵庫がありました
氷やさんが運んできていましたよ
その氷で、祖母がアイスクリームを作ってくれたのをかすかに覚えています
木でできたバケツのようなものに氷と塩を入れてハンドルを回しているとアイスクリームができるというものでした。
ヴェルサイユの貴族たちやモーツアルトが食べたアイスクリームもこうやって作ったのかな・・・?なんて思いました
「暑さ寒さも彼岸まで」・・・このフレーズが、今や全くと言っていいほど、当てにならない気がしています。お彼岸が過ぎてもまだまだ暑い日が続きます。18世紀の気候はどうだったでしょうか?
>昔暮らしていた家には氷で冷やす冷蔵庫がありました。氷やさんが運んできていましたよ
ロココ時代、街中で氷屋さんが繁盛していました。当時のアイスクリームやシャーベットの作り方について、もう少し詳しく調べたいなあと思っています。伽羅さまの仰るような製法だったのではないでしょうか?かき氷については、清少納言も「枕草子」で触れているので、ずいぶん昔から人々の口に入っていたことになりますね。
>もしお読みになられていたら感想をお聞かせ下さい。
オスカーさま、すみません。この本を読んだことがないのです。今ならネットの古本販売サイトや、図書館の蔵書検索をすれば、見つかるかもしれません。まだまだ読みたい本がありますね。オスカーさま、夏バテにお気をつけくださいね。
件の本、私が持っているのが2003年の2月発行で既に四刷なので、今はもっと刷を重ねているかもしれませんね。
内容的にもなかなか濃くて、一時期はそれこそ読み耽ってました。
ネタバレ要素はNGかと思いますが、その頃発行されていた他の関連書籍がどちらかと言うとイラスト中心だった事に比べると、がっつり読める物。他紙がアニメにも宝塚にも手を伸ばしている中、原作オンリーと言う雰囲気は嬉しかったですね。(もちろん、アニメも宝塚も好きではあるのですが…)
ただ。魅力的な男性キャラの特集の中に、なぜアランがいない
まあ、『謎と真実』というタイトルにはちょっと疑問符も生まれますが…
すみません(;^_^A。聞かれもしないのにでしゃばって来てしまいましたが、読み応えのある本、というご紹介をさせていただきます。
さて。りら様。。。氷室ですねぇ。またまたツボ押し、感謝感謝でございます
お休みなさいませ
>内容的にもなかなか濃くて、一時期はそれこそ読み耽ってました。原作オンリーと言う雰囲気は嬉しかったですね。
おれんぢぺこさま、情報をありがとうございます。そうなのですね。「べルばら」関連書物は数多く出版されており、それらすべてを読んでいないので、おれんぢぺこさまのコメントはとても貴重で嬉しいです。「機会があれば、一度読んでみたいな。」と思えてきました。
>ただ。魅力的な男性キャラの特集の中に、なぜアランがいないって、これは未だに納得しかねるのですが…。
この本、原作者ご本人がお書きになったのか、それとも熱烈ファンが書いたのか?ご本人がすべて書いたのなら、アランを外すことはないと思いますが…。どういう基準なのでしょう?
>まあ、『謎と真実』というタイトルにはちょっと疑問符も生まれますが…
そうなんですよ。この題名を見ると「ちょっと何これ?いったいどんな内容が?」と気になります。
>聞かれもしないのにでしゃばって来てしまいましたが、読み応えのある本、というご紹介をさせていただきます
いえいえ、こちらこそおれんぢぺこさまのコメントが、とてもありがたかったです。実際に読んだ人でないとわからないですから。数えたことはないですが、「べルばら」関連本って、いったい何冊あるのでしょうね?