まもなくヴァレンタインデー。「ベルばら」には、アンドレがあまり熱くないショコラを、ジェローデルにひっかける場面があるが、あの時代飲み物以外に、現在のように固形のチョコレートを食べる習慣はあったのだろうか?
チョコレートの歴史。 ガーナチョコのHPを参考にさせてもらった。
チョコレートは神様の食べ物
紀元前から、古代メキシコではカカオは「神様の食べ物」といわれ、大変高価なものでした。
16世紀の初め頃、アステカの皇帝モンテスマはとても貴重な飲み物として黄金のカップで1日に50杯ものショコラトル(チョコレートのこと)を飲んでいたといいます。当時のチョコレートは、今とは違って、カカオ豆をすりつぶしたドロドロした飲み物で、人々はそれにとうもろこしの粉を加えたり、バニラやスパイスで香りをつけて飲んでいました。
ヨーロッパに渡ったカカオ
1519年、モンテスマ皇帝の前に1人のスペイン人が現われます。カカオをヨーロッパにもたらしたフェルナンド・コルテス将軍です。メキシコに遠征したコルテス将軍は、皇帝にチョコラトル(ココアのこと)をご馳走になり、その未知の味にビックリ。部下の兵士に飲ませて元気をつけさせたとか。
1528年、戦利品と一緒に持ち帰られたカカオとショコラトルはスペインに持ち帰られました。 その後、砂糖などを加えた甘い飲み物として、ヨーロッパ全土に広まっていきます。
カカオが「飲むココア」と「食べるチョコレート」に変身
スペインにカカオが伝わってから約300年後、オランダ人のヴアン・ホーテンは考えました。「ショコラトルを飲みやすくする方法はないだろうか?」。
そして1828年、カカオに含まれているココアバターを搾り取り、ココアパウダーを発明しました。ヴアン・ホーデンの発明は、渋く、苦く、くどかったチョコレートの欠点を解決して、ココアを一般大衆の飲み物としました。
このココアの発明は、現在のチョコレートにつながる重要なきっかけとなりました。
1847年イギリス人のジョセフ・フライは、カカオ豆をすり潰して砂糖を加えたものにココアバターを加えて、今のチョコレートの原形を発明しました。
これが、「食べるチョコレート」のはじまりです。
しかし、「食べるチョコレート」はまだ苦味が強く、一般に普及させるにはもう少し工夫が必要でした。
そこで、チョコレートにミルクを加えてまろやかにしたのがスイス人のダニエル・ピーターです。
1876年に誕生したミルクチョコは、甘く、口当たりが良く人々を魅了しました。
こうして、チョコレートはさらに改良が重ねられ、世界中に広がっていったのです。
オスカルとアンドレの時代、まだカカオは飲み物onlyで、固形に加工することはなかった。寒い冬の夜、ショコラにラム酒を数滴たらして芳醇な香りを漂わせながら、オスカルはアンドレが運んでくれたショコラを飲んで、ひと息ついていただろうか?アンドレも一緒に飲んだかな?カカオ豆は貴重な輸入品だから、アンドレはごくたまにしか飲まなかったかも?でも二人が幼い頃、寒い野外で剣の稽古を終えた後、ばあやが温かいショコラを二人分作ってあげて、きゃっきゃ言いながら仲良く飲んでいた姿が目に浮かぶ。
ショコラ---甘い思い出もあれば、アンドレにはちょっとほろ苦い過去もあり---。たかがショコラ、されどショコラ。
読んでくださり、ありがとうございます。
「ミーナ、真実は見えたかい?」
″見えたよ″
「話してごらん。」
″お母さんの罪と、悲しみと、苦しみは、お母さんの声と一緒にベルリンの川に流れていったの。 そして、お母さんの元に残ったのは、お父さんの愛。″
「あぁ、お父さんの真実と同じだ。でも、一つ忘れているよ。ミーナの愛もね。」
″うん、明日、お母さん迎えに行こうね。″
優しい月の光りが、二人の未來を照らします...
『勿論です。』 お父さんが力強く答えました。
私はそっと、目を開けました。
マリアおばさん、ダーヴィト叔父さん、お父さんの3人の顔が私を覗きこんでいました。
″叔父さん、お母さんの全て教えて下さりありがとう。″ ″おばさん、お母さんに優しくして下さりありがとう。″ ″お父さん、アパートのお家に帰りたい。″
『さあ、おいでミーナ...』
お父さんは私を抱っこしてくれました。
私はお父さんの首に抱きつき、顔をスリスリしました。
「まあ、ミーナ、ねんねさんね!」
″おばさん、おやすみなさい″
私とダーヴィトの話は全て、ユリウスの告白です。 ユリウス書き記した文章は、昨日、ダーヴィトと燃やしました。
ユリウスの秘密は、本人とここにいる4人しか知りません。勿論、ダーヴィトと私は口外するつもりはありません!」
『俺は、ユリウスの全てを受け入れ、そして、生涯をかけて守っていきたい...』
お父さんの声が、お部屋に響きました。
ユリウスは、罪の重荷をずっと背負い続けていましたから、早くアレクセイにすべてを打ち明け、苦しみが少しでも和らぐといいですね。
「そして、ユリウスがようやく目覚めた時、ダーヴィトから連絡が入ります。」
″ドイツのロシア大使館に一組の親子が入国した。レーゲンスブルクのアーレンスマイヤ家に取り次いで欲しいと、望んでいる。男性の名は、アレクセイ ミハイロフ!″
「私は、急いでユリウスにその事を伝えました。 ユリウスは手で顔を覆い泣き崩れ、声が出ない事を知ると、メモに書き記しました。
″死んだと思っていた、夫が生きていた。会いたい!そして、自分の全てを伝えたい...″と。
ユリウスは、記憶を取り戻していました。
70年代、少女マンガの黄金期を振り返ると、マンガが自分の教科書だったなぁとしみじみ思うこのごろです。
「オル窓」のお便り、楽しみに待っています。
実は、心配しています。3/27の「アンジェリク」のつぶやきで、病院の待合室と、ありましたが、おかげん悪いのですか?
春は天気も不順、気を付けてください。
少女漫画のつぶやき、楽しみに読んでいます。
私の知らない作品が沢山、夢が広がり嬉しいです。
ユリウスの真実---実は知っているようでいて、案外知らない人が多いのでは?
暫くの沈黙の中、お父さんが問いかけます。
「ダーヴィト、俺は不思議な思いで、話を聞いていた。 二人はどうして、そんなにユリウスに詳しいんだ?」
『その質問には、私が答えましょう』
マリアおばさんの声は、落ち着いた、優しい声に戻っています。
『警察より連絡が入り、ベルリンの病院に駆け付けた時、ユリウスはまだ、深い眠りの中でした・・・』
彼女も又、莫大な隠し財産を狙う一人だった。
アーレンスマイヤ氏、実の母、ゲルトルートと、冷酷な殺人を繰り返してきた彼女は、ユリウスの罪の秘密と引き替えに、自分の悪事に手を貸す様に迫る。
そして、アネロッテも忽然と姿を消す。 ユリウスがロシアへ旅立ったその日に・・・。
10年後、別人の様な姿になって、ロシアから帰国したユリウスを待ち受けていたのが、ヤーコブだった。
父の突然の死。 初恋の青年のロシアへの帰国。
自分を慕ってくれたゲルトルートの謎の事故死。 罪を犯してまで守った母と音楽教師の心中。 親友イザークの妹フレデリーケの病死。 優しかった校長先生の告白と自殺。 愛する人々は一人、又、一人と、姿を消していく。
ユリウスは自分に問いかけた。
こんなに苦しいのにどうして生きているのだろう...。 そして、ある決意をする。
愛するクラウスに会いに行こう!
ロシアへの、旅立ちを・・・。
お母さんの秘密が悲しくて、とても罪深く、辛くても、私はお母さんが大好きよ! だから、お願い、おばさん泣かないで...。″
おばさんのお顔が、泣き笑いに変わりました。
『ダーヴィト、俺の娘はしっかり者で妻は美しく、俺は世界一のしあわせものだ。 話の続きを頼む・・・。』
私は再び目を閉じて、おじさんの話を待ちました。 おばさんが私の隣に、そっと寄り添ってくれました。
ミーナはユリウスの生き写しのように、きれいでしょうね。「ばかたれめ 俺を殺す気か」---第1部の名場面です。もう一度あの場所に親子で行くのですか?
*学校の劇で演じたクリームヒルト姫の美しさ*
♪その歌声は、天使の清らかさ♪
小さな手で弾く♭ピアノ#の音色は優しくて
・。☆緑の瞳はキラキラ輝いて☆・。
ロシアへ帰る最後の日に交わした、落ち葉の中での、熱い口づけ・・・。
私の体の中は、お母さんに会いたい気持ちで一杯になっていきました!
だから、お父さんが『ドイツへお母さんを迎えに行こう』と言ってくれた時は、嬉しかった...
鈴蘭の精さま、キスチョコは手作りなのですか?もう準備を終えたのでしょうか?差し上げた方たちの、喜ぶ笑顔が見たいですね。
今夜は「4月は君の嘘」の放送日。録画して、休日にゆっくり見ることにします。