
TBS「世界遺産」(日曜 午後6時~6時半)が、7月22日と明日29日の2回に分けて「特別企画」と題し、マリー・アントワネットをめぐる世界遺産を特集。
7月22日に放送された前編では、彼女が生まれ育ったウィーンのシェーンブルン宮殿、お輿入れルート、ヴェルサイユ宮殿での贅沢な暮しに焦点を当てた。
↓ シェーンブルン宮殿内に展示されている、マリア・テレジアの子どもたちが描いた絵の数々。とても小さな部屋だけど、ここで子どもたちの絵を見ていたら心が和みそう。
↓ アントワネット10歳の頃の作品。たて笛奏者だろうか?10歳とは思えないほどリアルに、モデルを描いている。実物以上に美しく描こうといった作為的なところが見られない、とても自然な肖像画。絵心のあるアントワネットが、ルブラン夫人と気が合うのがよくわかる。
↓ ウィーンのカフェ。対立するコーヒー組合とアルコール組合を仲良くさせるため、テレジアが思いついた飲み物がこれ。コーヒーにオレンジリキュールを入れ、たっぷりのクリームを浮かべた「カフェ マリア・テレジア」
↓ 嫁ぐ日に、母マリア・テレジアが娘に託した「毎日やるべきこと」のリストを書いたノート。このノートを渡して、娘をフランスに送り出す。以後二人は二度と会うことはなかった。
↓ フランスから、アントワネットの手紙。
↓ わずか14歳で家族と離れて異国に嫁いだアントワネット。しかし贅沢な生活を送るうちに寂しさも紛れ、最新流行のファッションで身を固めた肖像画を母に送る。髪を90cmも盛り上げた絵を見て母は…
↓ これに対し、アントワネットの反論は…
↓ 王太子妃の自覚がない娘に危機感を持った母は警告を発するが、娘の心には届かない。
↓ 母と娘の往復書簡が保管されているハプスブルク帝室文書館。
シェーンブルン宮殿やヴェルサイユ宮殿は、これまでも多くのテレビ番組で取り上げられてきた。個人旅行の観光見学と違い、番組か部屋を借り切って撮影するため、なかなか普段目にすることのできない細かな部分にまでカメラが向けられ興味深い。アントワネットが10歳の頃に描いた絵は、今回初めて見た。これは一般公開されているのだろうか?マリア・テレジアの書簡は保存状態が良いのか、紙の劣化がそれほど見当たらない。
明日29日(午後6時~6時半)の放送では、これまで一般公開されてこなかった、王妃の農場内にある部屋が見られるようなので楽しみ。番組予告等、詳しくは次をクリックしてください。
http://www.tbs.co.jp/heritage/next/
読んでくださり、本当にありがとうございます。
マリア・テレジアがたくさん子どもを産んだのは、戦争でなく婚姻で領土を広げようとする政策のため。それも一理ありですが、10代前半のまだ西も東もろくに区別のつかない子どもたちが、帝王学を学びきらないうちに、親の意思で結婚させられる。現代なら「児童虐待」と言われかねないですね。
>アントワネットが親になった時、マリア・テレジアが何故口酸っぱく忠告や心配をしていたのか、理解していたのか気になります
親になってみて初めてわかる「あのときの親心」ってありますよね。そして親を失って、どうしようもない喪失感におそわれる。実の親だからこそ、うるさいことを言う。それが鬱陶しく感じられることもあるけれど、いざ母がこの世を去ると、アントワネットは、これから自分は誰を信じていけばいいか、途方に暮れたと思います。