
いよいよ今週から7月に入る。「ベルばら」にとって運命の月。そして6月29日は、オスカルとアンドレの想いがようやく通じあった日。
7月13日、チュイルリー宮前広場に向けて、進撃するオスカルの姿。このポーズがなぜか「あの絵」を彷彿とさせる。
この絵の構図に似ていませんか?「ナポレオンのアルプス越え」
1800年、白馬にまたがり4万のフランス軍を率いてイタリア遠征のため、スイスとイタリアの国境に位置するグラン・サン・ベルナール峠を今まさに越えようとしているナポレオン----しかし実際はもっと貧相な馬だったらしいし、こんな立派な軍服を着ていなかったとも。しかもこのとき、ナポレオンは付近の村からワイン21,724本、チーズ1.5トン、肉800キロなどの物資を調達し、峠のホスピスに40,000フランの借用証を置いていった。けれど当時のフランス政府が実際に支払った代金はその一部だけ。1984年にようやく時のフランス共和国大統領フランソワ・ミッテランが残額を清算したとのこと。世紀をまたいでの借金返済。英雄にしては情けない話である。
そして原作にははっきりと日付は明記されていないけれど、6月29日にオスカルは、父の成敗から命を救ってくれたアンドレとようやく想いが通じ合った。その日の夜、二人はロザリーとベルナールの家を訪れている。
「ではベルナール たのんだぞ。あすだな」---翌6月30日、4000余名の大群衆が、パレロワイヤル広場からなだれのようにアベイ牢獄に押し寄せる。
6月29日は7月12日の夜と同じくらい、オスカルとアンドレにとって重要な日。
読んでくださり、ありがとうございます。
いよいよ7月ですね。
しかも当時と曜日回りが同じとか。
今日、やっと紆余曲折を経て2人の想いが通じ合い(月曜日だったのね)、出動までの切なくも怒涛のクライマックスに向かって物語が進む…。
アントワネットとフェルゼンだって、苦しい恋愛だったはずだけど、あまり感情移入が出来ず、やはりオスカルとアンドレにもう少し恋人としての時間をあげたかったなぁ、とかいつも思います。
学生の時は、アンドレがなんだかギラギラして見えて(すみません)あまり好きではなかったけど、今は、アンドレの痛い程の想いとか、理解できます。
今日の記事に載ってる抱擁のシーンは、良かったねぇ良かったねぇと涙なしには見られません。
話は変わって、ナポレオンのアルプス越え、私も構図がそっくりと思ってて、理代子先生も意識されてる気がしてました。
借金の話は初めて聞きました。
フランス政府も、200年近く経って返済とか、律儀というか、どんだけのんびりしてるんだとか思いますが、今のギリシャにも聞かせたいですね、なんて。
また楽しいお話聞かせて下さいませ。
借金の話は初めて聞きました。
二百年近く経って、
すみませんでした。
抱擁の絵---二人とも幼馴染だからいつでも手を伸ばせば、互いに触れられる距離にいながら、ずいぶん回り道してようやくこの時を迎えたことを思うと感無量です。近いけれど遠かった二人。そしてオスカルは、牢獄にいる部下たちを思い、29日の夜から自室に閉じこもり、食事もとらず、ひたすら釈放の時を待つ。
marineさまも、絵の構図が似ていると思われましたか?偶然でしょうか?
これから7月14日まで、落ち着かない日々が始まります。
あの日、思いが通じ合った後、ロザリーの家へ行きますが、ベルナールは気づいちゃいないと思いますが、オスカルの大好きなロザリーのこと、いつもの2人とは何か違う雰囲気に気付いていたでしょうか。
そしてまさに今頃かな?、暗い部屋の窓辺で2人寄り添ってロザリーの家に行く話をしてたでしょうか…。
アンドレは、もう少し2人で居たかったでしょうが、恋だけに溺れないオスカルは、そんな時でも部下の事を思いやっていたのですね、さすがです。
色んな事を想像してしまうこの季節です。
今朝カレンダーと、届いたハンカチの穏やかな二人の表情を見てこの日がやっと…と思いがこみ上げました。
でも、実際は、動乱、出動、身体の状態等への不安で心の底から穏やかに寄り添えたのかなぁ?とも…
絶対にあり得ない選択だけど、ベルナールの言う通りに亡命しても、身体の状態、市民としての生活能力を考えたら、末永い幸せは厳しいし…
後たった2週間…「たまゆらの日々」の時が1回でも多く、1秒でも長くあって欲しいU+203Cと思ってしまいます。
>恋だけに溺れないオスカルは、そんな時でも部下の事を思いやっていたのですね、さすがです。
そこですよね。7月14日だって、アンドレの死で自暴自棄にならず、ちゃんと最後まで衛兵隊長、軍人としての務めをまっとうしたのはさすがオスカルだと思います。恋愛はもちろん、軍人としての務めも忘れない---そこがオスカルの魅力の一つでもあります。でないとただのメロドラマになってしまいます。
本当にいろいろ想像してしまいますね。
>絶対にあり得ない選択だけど、ベルナールの言う通りに亡命しても、身体の状態、市民としての生活能力を考えたら、末永い幸せは厳しいし…
「ベルばら」は悲しく切ない物語だ---とずっと思っていましたが、この頃は違います。オスカルにせよ、アンドレにせよ、あれ以外の人生の締めくくり方はありえないのではないかと。オスカルは自分の信念を貫き通し、バスティーユが陥落するのを見て息絶える。フランス革命の輝かしい瞬間ですね。あれ以上生き永らえても、かつて仕えたロココの女王一家が逃亡したり、ギロチンにかけられたりと、非常に厳しい革命の現実を見ることになります。アンドレは「いつかお前のために 命を捨てよう」の決意を貫き、オスカルを守り通した。彼にとって本望の最期でした。
ですから二人が天の国で、身分制度や健康問題から解き放たれ、ようやく幸せに過ごしていると思うと、二人の最期はあれしかありえないと思えてくるのです。
美しさにうっとりです。
本当に大きいですね。手持ちのフレームに周りを折って入れました。
折らずにすむ大きさの正方形のフレームは既製品には無いようで…
新たな悩みです(笑)
あのハンカチに合うサイズのフレームは、見つかりませんでしたか?正方形のフレームってあまり見ないですよね。私もどうしようか、悩み中です。
ハンカチは楽天で買ったポスター用の(激安)フレームに入れています。
確かB3の大きさだと…ハンカチの両横を折って、上下の余白はゴールドのリボンで縁取りました。
ポスター用だと薄いからハンカチがずれないし、ガラスを使っていないので安全かなぁ?と。軽いので特別なフックも不要でした。
オーダーもできるようですが、支障無いし、その分をグッズ等に使う方が…で、このまま飾り続けそうです。
暑かったり寒かったり、ご自愛ください。