Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

わたしのマーガレット展 No.1

2014-10-04 21:13:51 | つぶやき

 マーガレット創刊50周年を記念してのイベント。池田先生の三作品から、どんな原画が出展されているか期待して森アーツセンターギャラリーへ向かう。

 入るとまず、万華鏡を模した形のスクリーンに、いろんな漫画の名場面が次々に映し出される。「ベルばら」からは、幼いオスカルとアンドレが出会い、オスカルが「剣の稽古をするから、外へ出るよ」と言っている場面だった。いつもは文庫本サイズで見ている二人が、大きなスクリーンで映し出されると、それだけで感動。漫画によっては開いた目が閉じたりと少々動きのある画像処理がされていた。

 この動画は題して「100のキス---Love &Kiss Forever」で、これを見ないと次に進めない。動画のフィナ ーレは、いろんな漫画の100のキスシーンがどんどん出てくるので、追うのが精一杯。「ベルばら」からは、オスカルと王太子とのキスだったような---。記憶が違っていたらすみません。この動画、入場したら1回しか見られないので、これから行かれる方は瞬きを我慢して、ご覧ください。とにかく一気にわぁ~と、キスシーンがたたみかけるように次々に映っては消えてしまうので、記憶が曖昧です。ごめんなさい。
 
 たいていの漫画家さんは、一人1~4点のイラストや絵を展示している。さすが池田先生は別格。一区画を与えられ、トータルで40点近い作品を掲示していた。写真撮影は不可なので、鉛筆で原画の出典場面をメモした。(ペンでメモを取るのは不可。作品保護のためでしょう。)
 
「ベルばら」
カラーイラスト6点
・バックに燃えさかる炎、左手に三色旗、右手に銃を持って、右後ろを振り返る、グッズによく採用される、おそらく「ベルばら」の中でも人気ベスト3に入るであろうイラスト。
 
・これも定番の、向かって右に白い礼服のオスカル、左に赤いローブを着たアントワネットの絵
 
・多分連載終了後に描いたと思われるもので、向かって右にカーテンがあって そこに剣を持ったオスカルが立っている。左には オスカルとアンドレの顔のアップ。
 
・赤い葡萄の葉の前で、薄緑の髪のアンドレ、青いインクで描かれたオスカル。二人ともブラウス姿。
 
・ピンクのばらを3輪持つ着飾ったロザリーを抱くオスカル
 
・オスカルが昭和のかほりのするブラウスを着て、右の手の甲に顔を傾けるMC5巻の表紙絵。
 
 本編からは15ページ
・2ページ見開き アントワネットがパリ訪問した時、どどーんと大砲が鳴る。アントワネットがオスカルに気付き、「ノアイユ伯夫人、あの方はどなた?」と尋ねる。
 
・アントワネット&フェルゼン 「忘れてください、今は私が王妃であることを」
 
・「ロザリー、忘れるな。 私は女だ。」
 
・オスカルがローヴ姿で立っている。「まあ、あんな美しい方が、この世にはいらしたのねえ。」
 
・「そのショコラが熱くなかったのを幸いに----。」
 
・「夜の祈りはすんでいるのか?」
 
・(カラー2ページ 見開き) 「お金がない。一国の王子が亡くなったというのに。」
 
・司令官室で、アンドレが着替えている
 
・アランの百合キス 手首をつかまれ、壁に押しつけられるオスカル
 
・2ページ見開き 「千の誓いがいるか、万の誓いが---、生まれてきてよかった。」
 
・アランたちがアベイ牢獄から解放されて「隊長」と駆け寄るシーン
 
・「たった今から私は伯爵の称号と----。」
 
・「バスティーユへ」「アンドレ行くぞ、用意はいいか?」
 
・アントワネット&フェルゼン 「あなたはばかです。」
 
・アントワネット 「わかっていました。」
 
 以上でした。連載初期の絵から後期に向けて、画風が変わっていくのがよくわかる。特にすべて点だけで描かれた「アンドレ行くぞ、用意はいいか?」のアンドレの優しい顔が切なくて、哀しくて、愛おしかった。自分のボキャブラリーが貧弱で情けないが、ただただ「美しい」の一言。原画の持つ力強さが伝わってくる。ペン先に入れる力加減によって、自由自在に線にニュアンスが加わる。もうマジックとしか言いようがない。百合キスのオスカルの掴まえた手、脚のラインの美しさ。「千の誓い 万の誓い」の華やかさ。ようやく想いが通じ合った幸せな二人の喜びが伝わってくる。あぁ、もう一度見たい。何時間でも絵の前に立っていたい。
 
こんなグッズを買った。
 
 
 読んでくださり、ありがとうございます。


2 コメント

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わたしのマーガレット展 (サンボ)
2014-12-03 15:28:18
私も内覧会にいきました。40年前の原画。保存してあることに驚きました。もちろん他の漫画家さんの原画も保存してあるのでしょう、マーガレットだけではないので膨大な量でしょうね。
最近の漫画家さんの原画にも興味が行って楽しめた内覧会でした。
マーガレットは今回のエピソード騒ぎで、初めて購入しました。
幼い頃は「キャンディキャンディ」に夢中になり、「なかよし」を買った覚えがあります。いがらしゆみこ先生は池田理代子先生位の世代でしょうか?
内覧会は谷原章介に会えるんでは?と淡い期待を抱いてましたが甘いでした(..)
グッズはふせんやクリアファイル、オスカルアイマスクを買ってきました。
愛用してますが、朝になると愛犬がガミガミしてて、ビックリします。
出口にあったガチャポンを2回やり、アンドレとフェルゼンのピンバッヂがでてきました。
オスカル様とのプリクラもとり、堪能出来た一日でした。
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サンボさま (りら)
2014-12-03 21:26:32
 コメントをありがとうございます。サンボさまも「私のマーガレット展」をご覧になりましたか。良かったですよね。可能ならもう一度見たかったです。はるか昔、「なかよし」と「りぼん」を友達と交換して読んだり、付録を比べたものです。「キャンディ・キャンディ」---懐かしいです。テレビアニメにもなりましたね。いがらし先生、今どうされているでしょうか?オスカルマスクを着けて眠っているところを目撃した人は、びっくりするでしょうね。私が行った日は、ベルばらの付箋は売り切れでした。残念。
オスカルのプリクラ---わぁ、気づきませんでした。やはり来年、もう一度このイベントを開催してほしいです。

 あぁ、今でも「オル窓」の原画の美しさを思い出し、うっとりしてしまいます。
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