『女道化師シヤ=ユ=カオ』 Clowness Cha-U-Kao (1895) 油彩
『ロートレック』
中央に舞台衣装をまとった『シヤ=ユ=カオ』が最後の衣装の調整に余念がないようです。
彼女もまた『ムーラン・ルージュ』の刷新の為に集められた一人です。
この作品は、画面全体が油彩で埋められています、赤、黄、緑の色彩が
絶妙のコンビネーションです。
黄色の飾りに囲まれていやでも視線は彼女の豊かな胸と、
集中している顔に誘導されます。
壁にかかっているポートレートは何の作品でしょうか?
もしそれが『ロートレック』の作品であれば、いかにこのホールの
オーナーの信頼が厚かったかをしりことができるのですが、
残念ながら真偽は定かではありません。