日本女子陸上はなぜ弱いのか。男子と比べて弱いと最近よく言われている。
男子の短距離リレーでメダルを取っているからそんな話題になるのだろう。
しかし、挙げられる理由が根拠薄弱で的外れである。
環境と指導者、これは男子とて同じだ。
明らかに他に理由がある。そして女子の成人トップ選手たとえば御家瀬緑や土井杏奈などのトップ選手と男子のトップ、ハキーム、山形、ケンブリッジなどとキャリアを比べればその違いがわかる。これらの男子選手が中学時代はあまり目立たないマイナーな成績しか残していない。多田にいたっては大学に入ってから記録を伸ばしてきたランナーだ。
それくらべ女子のスーパー高校生は中学時代から日本ランキング上位に入る活躍をしている。つまりこの年代に必要な発達行動、特に外遊びを十分に体験していないのだ。
男子でも中学時代に好成績を出すランナーはたくさんいる。そして彼らは高校あるいは大学初年度で消えていくのだ。それを消えた天才と呼ぶテレビもある、
男子は焼けきれる天才少年に代わって、それまで目立たなかった逸材が陸上競技に打ち込み伸びてくる。女子はそのような事例が少なく、スーパー中学生、高校生がそのまま日本のトップにいて低迷を続ける。
中距離馬場雄一郎、高橋ひな、向井智香に関する拙稿も参照されたい
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