高橋ひなは日本女子中距離史上最高の逸材として期待されたランナーである。
(高校生新聞社より転載)
本人の目標は800mの世界的ランナーになること。小学生でこのようなマイナー種目を目標に定めるというめったにいない人生設計をしたのである。
写真の背の高い選手が高橋
(高校生新聞社より転載)
2014年に800m中学記録樹立翌年西脇工業に入学し、高校総体一年生で優勝。
ところがこれっきり800mで惨敗し、2度と試合で勝てなくなったのである。
ここで大きな転機がおきる。テレビ オリンピアンに取り上げられ日本記録保持者杉森さんの指導を一日受けることになった。杉森さんは走りがどたどたしている、体が硬いと指摘して、柔軟運動を何種類か毎日やるようにと教えたが、その結果3年次の高校総体1500mで優勝したのである。しかし800mは惨敗であった。
これは体調が十分でないために起きたのだ。800mはよほど体調がよくないと勝てない種目なので、1500mで勝てても能力が回復したわけではないということに気づかないといけない。
それでも卒業後に体にあった正しい運動により体を作っていけば、まちがいなく高橋は世界的な800mランナーになったであろう。ところが、この1500m優勝が高橋の夢をつぶすことに成ったのである。
1500m優勝した高橋に目をつけたシューズメーカーの陸上部◎◎◎tokyo tcが高橋を勧誘したのである。
このtokyo tc の監督が、典型的な現役時代活躍しただけで指導者になったと言うろくな知識のない人物であった。
800mで勝てなくなった高橋の体にどのような異変が起きているか、わずかな解剖生理学の基礎知識があれば分かることである。しかしその程度の知識もないこの◎◎◎tokyo tcの監督はたちまち高橋をつぶしてしまったのである。
画像は2017年の日本選手権1500m予選である。800mは標準記録を突破できない体たらく。1500mは後輩の高校生にも負けて8着。翌年はまったく記録が出せずにそのまま引退した。
誰が高橋ひなを殺したのだろうか。まずこの◎◎◎tokyo tcの監督であろう。
この監督は豆に情報発信している人物だが、この件に関しいては
「高橋は天才です。僕は天才を伸ばすことができませんでした。苦しい時期が続いていますが、天才がもう一度羽ばたたく姿をお見せできるようにサポートできたらと思います。」と述べている、。つぶしておいて、伸ばせなかったはないであろう。陸上界引退して修行しなおすべきである。
このような事例では、すくなくとも責任を取るべきだ。言葉で格好いいことを言っても責任を取ったことにならない。人一人人生を破壊したのだから、昔なら腹切るべきだが、慰謝料を1000万円くらい払うのが妥当だ。責任を取るとはそういうことだ。
こまったことに肉体条件がある程度いいと、このレベルの指導者でもそこそこ結果を出してしまう。女子10000mハーフの日本記録保持者を最近指導してそこそこ国内で活躍させているので、その師弟関係がテレビで取り上げられてそれが一種の勲章のようになっている。しかし、プロのクラブの指導者なら当然必要な科学的知識が無く自分の経験を焼きなおして処方するだけでは。
コーチングの勉強は環境学から始まる。生物と環境だ。大修館の保健体育体系くらい一巻から読み込んでしっかり勉強し手からコーチになれ。
そして高校の監督も同罪であろう。高校時代の高橋に必要なのは走り込みではなくて全身運動だったはずだ。どんなに人が良くても指導者になるには知識が無ければいけない、
中学の指導者はどうだろうか。この立場はかなり苦しい。本来青年期にやるべき運動のノウハウが無いまま教職の合間に、スポーツ指導をするのだから。しかしこの中学時代にも本来やるべき運動をやらずにすごしたことは容易に想像できる。
高橋がなぜこんなひどい目にあわなければいけなかったのか。才能に恵まれ、懸命に努力をしただけである。
高橋の夢をつぶした似非指導者たちが今でも処罰もされずにいるのはまったく不条理である、陸上先進国では当たり前のコーチングのノウハウが欠けているもの達が指導者になり、平気で選手をつぶしてのほほんとしている。
また高橋自身がその問題に気づいていないのだからなんともはやである。
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