多聴多読マガジン2023年8月号(Vol.99)の特集は『ハリー・ポッターと賢者の石を英語で読む!』でした。
またか、
そろそろ止めようよ。
ホントに、もういい加減にしましょうよ。
日本語訳で読んだ人も、映画を見た人も、その予備知識があれば英語でも意外なほど読みやすいことに気付いていただけるはず。
一般的な日本人にとって、J.K. RowlingのHarry Potter and the Philosopher's Stoneは読みにくいと思います。なぜなら固有名詞が多いし、Hagridは訛っているし、語彙レベルが高いし。
Harry Potter and the Philosopher's Stoneをスラスラ読むためには、最低でも英検準1級レベルの語彙力が必要です。準1級では正直厳しいと思いますが。しかし現実は、高校3年生の半分以上は英検準2級レベルにも達していません。
多聴多読マガジンの分析によると、高校2年生ぐらいの語彙力があればハリーポッター本に出てくる英単語の78%が分かるそうです。5単語に1つ未知語があったら、全くお手上げ。手も足も出ませんよ。それじゃ多読じゃなく、暗号解読のレベルです。
でもね、とりあえず「ハリー・ポッター」を目の前にぶらさげたらお金が儲かることを知っている悪代官がいるのです。井筒屋、お主もなかなかのワルよのー。この世は持ちつ持たれつで御座います。
みなさん、悪代官や井筒屋の言うことに騙されないようにしましょう。多読をするなら、まずgraded readersを選びましょう。