最近は、小説を朗読してYouTubeにアップしている人がいます。色々な洋書の朗読があって本当に便利なのですが、中にはAudibleの作品をそのまま分割してアップしている人や、著作権を侵害しているような動画もあります。あまりウルサイことを言わず、入手できるものは使っちゃえ・・・という考え方もできますけど(苦笑)。
LibriVoxでは、版権切れになっている古典文学を朗読した音声ファイルが無料で公開されています。作品が古いのは仕方がありませんが、いずれも安心して使えるコンテンツです。朗読者は有志の方々ですが、プロ並みに上手なボランティアもいます。
この季節なら、クリスマスにちなんだ朗読作品を聴いてみてはいかがでしょうか。クリスマス本の古典と言えば、Charles Dickens著の「A Christmas Carol」ですね。有名な本なので朗読Versionが10以上もあります。特にお勧めなのがversion 08 dramatic readingです。これは20人以上の朗読者が各登場人物のパートを演じています。録音時間は約3時間です。これが無料とは信じがたいです。
A Christmas Carolは、Marleyの幽霊の導きによって守銭奴Scroogeが改心する話です。一方、Abbie Farwell Brown著のThe Christmas Angelでは、気難しい独身女性Miss Terryが守護天使(guardian angel)によって人間らしい心を取り戻す2時間弱の物語です。
O. Henryの短編「The Gift of the Magi」も有名ですね。邦題は「賢者の贈り物」です。LibriVoxには沢山の朗読がありますが、Betsie Bushさんの朗読は14分弱で、比較的聞き取りやすいのでお勧めです。ちなみに、MagiはMagusの複数形でメイジャイと発音されます。
ほかにも、LibriVoxの検索窓にChristmasと入力すれば、多数の朗読ファイルがヒットします。書名ではなく、著者名で検索することも可能です。たとえばLouisa May Alcottで検索すれば、Little Women(version 3 dramatic reading)を入手することができます。
朗読だけでは十分理解できない場合は、図書館で借りてきた洋書を見ながら聴くと理解度が上がります。最寄の図書館に本が無い場合は、Project GutenbergからeBookを無料で入手できますよ。