今日は日本が英米の軍隊に奇襲
攻撃を仕掛けた日である事を知
る若い人達は少ないそうです。
昭和16年12月8日午前7時には
ラジオの臨時ニュースで国民の
多くがこの事実を知るのですが
その頃の日本人は軍の不敗神話
に洗脳されて4年後の悲惨な敗戦
を予知出来る人など僅かでした。
昭和29年生まれの私は戦争の実態
は知りませんが、大戦の爪痕の様
な事物の記憶はあります。例えば
親に戦争中の話を聞いた事もあり
ました。両親は戦争の頃は学生だ
ったので兵隊として出征したりは
してませんが、勤労動員で勉強な
ど出来なかった事や空襲で艦載機
の機銃掃射を経験したとか高射砲
の弾運びを手伝ったと聞きました。
高射砲を撃っても上空を飛ぶB29
より低い高度で炸裂する爆弾では
勝ち目はないと確信したと言う父
親の話を聞いて、なぜもっと早く
降伏しなかったんだろうと子供心
に理解出来ない思いでした。
早くポツダム宣言を受理しておれ
ば原爆投下もソ連の参戦も防ぐ事
が出来て、今も続く問題の禍根を
断てたのにと思いますが今もって
その責任はうやむやなままです。
正午には天皇による開戦の詔書が
ラジオで詔書俸読として放送され
ました。NHKのサイトで放送の
アーカイブを聞く事が出来ます。
翌日の新聞一面には開戦の詔勅の
全文が掲載され、国民の戦意高揚
の記事で埋め尽くされます。
ネットで検索すると内容も見る事
が出来ます。私の年代だとこうし
て開戦の日に日本の過ちを辿る事
も出来ますが若い人達はそうする
機会さえないのですから残念です。
今朝の新聞の一面は韓国大統領の
弾劾不成立でした。島根県原発の
再稼働の記事もありました。これ
らも83年前の開戦のツケに思えて
なりませんでした。
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