記紀に興味を持ってしまい古代史
という、とんでもないトピックに
すっかりハマってしまいました。
しかし全く知らなかった事を聞い
たりするのは面白い事です。色々
な専門家が論文や講演をしていて
ネットで情報を得る事も出来ます。
最近一番びっくりしたのは渡来人
は中国の徐福一行だと言う説でし
た。この研究者が述べているのは
中国長江流域地域から徐福が一族
を伴い目的は不明ですが大集団で
日本に渡来して縄文人を凌駕した
というような理論でした。
この人達が所謂弥生人であり倭人
なのだそうです。これらの弥生人
がヤマト王権を確立するまでの歴史
が記紀だとしています。自説を検証
する為に様々な文献を調べ、専門家
の論文や中国史書を引用し理論的に
アプローチしています。この倭人が
縄文人と混血して現在の日本人にな
ったと云う自論を補強する傍証を示
していまが、私は古代史に全く無知
ですから理論だった話を聞くとそう
なのと思ったりします。この研究者
は学者ではないようですが、実に多
くの専門家の論文を参照して、結論
として言っている事は渡来人が朝鮮
半島から稲作や金属を持ち込んでは
いないとし、倭人は元々中国人だと
いうのがユニークです。
そうなると倭人の言葉が日本語の元
だという事で、その点についても氏
なりに考察しています。日本列島に
いた縄文人と中国の倭人が混血して
弥生人になったという事なので遺伝
学的にも現代の日本人のDNAゲノム
解析の結果と矛盾しません。数千人
規模の中国の倭人が弥生時代に渡来
して新しい水田稲作を持たらし、先
に九州で稲作農耕をやっていた人達
と戦って勝利し、破れた人達は出雲
へと逃れ倭人と対決し続けて大乱が
生じ(魏志倭人伝の記述)、最終的に
弥生人がヤマト王権を樹立する事に
なるそうです。ニュースで飛鳥藤原
京を世界遺産登録へ申請する事が決
まったありましたが正直言って陵墓
としている遺跡も誰が埋葬されてい
るのか分からないのが日本の実態で、
戦前の偏った歴史感で決められた事
が引き継がれたままだと色々問題点
があるのではないかと素人的には思
ってしまいます。古代史は多くの知
見を網羅して科学的に考察しないと
いけない事は衆目の一致する所であ
り、研究者の主観や思想でどのよう
にも解釈されてまう物事ではないと
思います。飛鳥奈良時代は大陸から
の影響も多くて、それらの国々との
共同研究も必要です。遺跡の価値と
世界遺産認定と云う事は全く別物な
ので時期尚早ではないかと思います。
私の乏しい古代史の知識でも厩戸王
の存在とその子孫の滅亡、蘇我氏の
滅亡と天武・天智天皇の即位に至る
までの期間は謎だらけです。
アメリカ東海岸にイギリスの清教徒
がメイフラワー号でやって来た事の
ような事が日本であったと言う意見
すらある日本の古代史は当時の大陸
と文化面で遅れていたという事です
から、現代の科学でその実態を解明
したいところですが、費用もかかる
事ですし、果たしてそんな大昔の事
に予算を費やす意味があるのかとい
う意見もあるでしょう。歴史を正確
に知る事は難しいですが、少なくと
も現在ある貴重な遺跡のオープンで
科学的かつ組織的検証が必要ではな
いかと思います。
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