蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

ペンは剣よりも強しーーと満洲事変

2021年03月18日 | 満洲

ペンは剣よりも強しーー
 この言葉を暗示してペンを組み合わせたのが慶応大学の記章となり、
 国際的な組織であるペンクラブのロゴマークも、2本の羽ペンのロゴマークである。
 また、ツィッターを書く場合の記しも、羽ペンのデザインである。

 ペンは剣よりも強しーーという名言は、だれも知るところだろうが、
 じつは、満洲事変と少し関係がある。
 だれの言葉だろうか。

 イギリスの作家ブルワー・リットンの書いた戯曲「リシュリュー」のセリフの一部である。

 ブルワー・リットンの詳しい説明は下 ↓
『ポンペイ最後の日』は、昔手に取った気がする。作者の名前までは憶えていなかったが。

(上の写真2枚は『朝日新聞』ことばの旅人、2003年10月18日付より)

 時代は下って、1931年9月18日、石原莞爾を中心とする関東軍は柳条湖付近の鉄道を爆破。
 中国人の仕業だとして、関東軍は北大営にある中国軍を攻撃した。
 以降、戦線を満洲全土に拡大。満洲を建国してしまう。武力による侵攻であった。


 中国は国際連盟に提訴し、列国は対日不信を深め、調査団が派遣された。
 その調査団が、リットン調査団。
 近代史を習った人なら、この調査団の名を聞いたことがあるはず。
 このリットン団長は、ブルワー・リットンの孫である。



(上の写真3枚は別冊1憶人の昭和史、日本植民地史2『満洲』より)

 『朝日新聞』のすっぱ抜きで、いま内閣は揺れている。
 報道の自由度は、民主党のときは10位だったが、
 安部政権に変わってから、どんどん下がり、現在72位である。
 おまけに、国連人権審査で「報道の自由」に関する勧告を受けたが日本政府は拒否した。(共同通信)

 また、孤立の道を歩むのか。
 日本はどこへ行くのか。
 
 戦前の国際連盟で42対1で反対され、脱退した日本の過去。
 中国と長きにわたる戦争をし、世界各国から非難されつつ、国民は窮乏生活に耐えた。
 ABCD包囲陣という経済制裁を受けた。
 瀕死の国民に鞭打って、その矛先をアメリカに向けた。
 それが太平洋戦争である。
 
 現在、総辞職を期待している人もいるが、そのごたごたの間に、
 私権制限を盛り込んだり、議員任期を延長する案などを入れて、
 公明党を巻き込み、数をたのんで、法案を通そうとしている。

  ペンは剣よりも強しーーをひたすら祈る日々である。

 2018年3月の再掲。

 

 後半の政治事情は変わってはいるが、コロナ対策を含め、より悪くなっている。

ブロ友さんには、頼もしい方々もがいる。

 『ペンは剣より強し』