体調が崩れていた。
しなければならない仕事のことを始終考えている。
とうとう夢の中まで仕事をしているようで休めなくなった。
いつも朝に瞑想をするのだが、今日は時間を伸ばしてやってみることにする。
座って目をつむる。とたんに体がギャーギャーあちこちの不満を言い立ててわめきだす。
座ったままで体を少しずらしたりしながら筋肉が固まっているところをのばしてやる。
おなかはもっと言うことを聞いてくれとでも言いたげにギューギューうなっている。
頭の中はジーンという感じの振動が響いている。頭痛のようだが痛みはない。ただしびれのような感じが響いている。
自分の体に集中しようとするが、頭の中はいろいろ気になっていることが浮かんでは消えていく。
体と頭の両方がパニックのようだ。全くまとまらない。
それでもじっと目をつむる。
そのうち体が不平を言わなくなってくる。
痛い部分が楽になってくる。
頭の中はいろいろな妄想や気になっていることがなかなか消えてくれない。
それでも目をつむり続ける。
ずっと目をつむって座っているうちに、自分の体の状態に意識が集中していくようになってくる。
私の弱い部分は頭がよくはたらいてしまうことだ。気にしなくてもいいことを考えるところがある。
しかしそれはリアルではない。単なる考えていることであって、現実に目の前で起こっていることをどうにかしようとして考えているのではない。
なので体に集中してその状態のみに意識の焦点を当てる。
固まっていた体がだんだん楽になる。
頭も今関係のないことを考えなくてもよいようになってくる。
時間をかけてようやくバランスがとれてきたような感じの自分になっていった。
そして少し意識がまとまって高くなったような感じがする。
ようやく背筋を伸ばして起き上がる。
今日も一日しっかりと自分の仕事を尽くそう。