秋紀 芳慧 (Yoshie Akinori)

あたらしく出発して

先週の公演が終わって、すこし気が抜けたような気がしつつもayami yasuyhoは今日から本格的に活動再開しました。

昨日にようやく三島由紀夫の「春の雪」を完読したのですが、春の雪にてこずってなかなか読むペースが上がらないので村上春樹の「ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック」も同時に読んでいました。フィツジェラルドは昨年秋に「グレート・ギャッツビー」を読んで気に入ったのでこちらの本も手に取ったのです。フィッツジェラルドの月光のような明るさが照る悲惨な人生を読み進みながら、「 i 」のことが頭をよぎりました。

この本に、フィツジェラルドの奥さんのゼルダ・マイヤーの小説について書かれている部分があります。ゼルダの書いた唯一の小説「ワルツは私と」について村上春樹は「この小説は僕に体のバランスを崩したまま、ほんとうの気持ちだけでライト前にボールを持っていく野球のバッターを思わせる。」と評しています。ゼルダの文章はどこをとっても美しい文章なのだが、そこには流れがなくバランスを欠いていると書いているのです。そういった傾向が「 i 」にもあったかもしれません。自分の思いだけでライト前に持っていくバッターという言葉を読んで、栃本の「 i 」もそういう感じがあることが頭をよぎりました。

そして2回目の夜公演でようやく自分の呪縛から解き放たれたように思います。これから「ワタシ」から飛び出し、からっぽの自分が踊るようになれるでしょう。

栃本あずさのブログに今回の公演について記事をアップしております。そちらもどうぞご覧下さい。→azusa flutter


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