我々が毎月行っているワークショップについて、説明いたします。
私たちは高度で高速の世界、社会、環境、生活のなかで暮らしています。
そのあまりにも大量の感覚、さまざまな考え、おびただしい情報のなかに自分自身がされされています。
たとえば町に出ると、さまざまな看板が立っています。おいしそうな食事、興味をひく料理、大盛りで食べられる店、安くておいしいとP
OPが出ています。
そのそれぞれの情報を知らず知らず目で読んでしまいます。意識しているものもあれば、なんとなく見ているといったこともしています
。
また大きな音量でお店の宣伝がなされています。耳は無視しているようですが、知らず知らず聞いています。
職場ではたえずなにかノイズがあります。人の声、パソコンなどの機械の音、人が動く時に生じる音、そこから生じる雰囲気。
そのような生活環境、生存環境のなかで、今自分がしようとしていることについて、ピュアに向かい合うことは大変難しいものです。
今しようとしている自分の仕事もしくはなすべきこと、それにピュアに向かい合う際にそういった外部の刺激は人を集中させにくくし
ます。
また今人は社会的に非常に厳しい環境におかれています。そして酷使されています。
「忙しい」「仕事」「家事」「用事」などなど。それらは一つ一つがレッテルのようなもので自分がしようとしていることがまとまられ
ていて、それらは実体を持っているように感じらる。
その実体のようなものの巨大さから人はそれをこなさければならないと考えます。それは一種の強迫観念のようです。恐怖とも心配させ
るもの、不安にさせるものともいえるかもしれません。
そこから抜けるには、自分自身に時間をかけるということが非常に大切です。
時間をかけるということ、時間をかけることにより、より深くその対象を感じ取ることができます。そこから自分が今やっていることに
深くかかわり、その結果を実感をもって出せます。
朝コーヒーを飲みます。その時、その味、温度、香り、コーヒーの液体のとろっとした感触、そういったものを感じているでしょうか。
毎回感じ取るということは難しいとは思いますが、コーヒーという総体にはそのそれぞれが合わさってコーヒーになります。それを感じ
取れないとコーヒーは味わえません。
一つ一つの味わいを感知する。その深みをつかむ。それは今私たちに非常に必要なことであると考えます。
そのなかにクリエイティブなことが含まれています。深く感知すると、自分の感受性に届き、そこから自分のやるべきことが実体をもっ
てできます。
私たちのワークショップのなかでそういった目に見えにくい部分をしっかりとキャッチする力をレッスンしています。
『丁寧な呼吸をともなって、丁寧に身体を動かす』ことを実行していくと、人は身体の感受性が増していきます。もっと敏感に、深みを
深めていき、感じを感じ取る力を体感し、その力を増していきます。
それはシンプルで、回り道のない、ダイレクトなワークです。
みなさまのお越しをお待ちしております。
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