どうせなら楽しい方がいい

 

 

 

お風呂に入ると言われれば

部屋の隅やテーブルの下に行って

小さくなっていたのが

まるで嘘のように

浴室に入っていってしまう

この頃のチェスター

 

 

寒くなってきたので

とにかく私はまず湯船につかって

体や浴室内を温めてから

その間

中で待ってるのは疲れるだろうから

呼ぶまで待っていてと言っても

さっさと自ら浴室へ

 

 

『そろそろお風呂に入った方がいいね』

『今日はお風呂だね』

みたいな声を先にかけていることも

確かにあるんだけれど

チェスター自身も

そろそろ洗ってもらいたいって

気持ちになるみたいだな

 

 

浴室内では

相変わらず仏頂面で

その仏頂面を撮影しようと

スマホを向けたら

これよ

いつもこういう表情で

洗われてくれると

もっといいんだけどね

それでもはだかのつきあいが

功を奏してきたってことかな

 

 

いつものように

お風呂あがりはハイテンション

私が自分を洗っている間に

脱衣所でパパが

タオルドライとドライヤー

まぁ例えるならば

定期考査の終わった高校生が

カラオケに行ってるくらいの

ハイテンションかな

 

 

ふわふわで確かにいいにおい

やらなくちゃいけないこともわかるし

嫌でも我慢しなくちゃならないことも

わかっているみたい

それでもやっぱり

どうせなら楽しい方がいい

お風呂もドライヤーも

嫌いじゃなくてよかったな

 

 

 

 

 

 

さぁがんばろっか

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