志村けんさんの訃報で
父のことを思いだした

私が子ども達にとって
決してよい母親とは言えないのと同じく
私の父も私にとって
よい父親だったとは言えないと思う

けれど
愛はあった

早世の父
そのうち私は父の年を追い抜く
父は一度倒れた
周りの方の適切な行動で回復した
それでも多少の心配があった

ある日
父が私の家にやってきた
孫であるKaratちゃんの顔を
見にきたのだろうと思った
Karatちゃんは幼稚園前だったかな
実によく寝る子で
父が来たときも
お昼寝の最中だった

「起こそうか」と言うと
「せっかく寝てるのにわざわざ起こすことない」
という父
私がとにかく寝ない子で
車で徘徊までして寝かしつけることもあって
苦労したと聞いたことがある
Rocketくんが寝ないタイプの子どもで
確かに大変だったろうと後から思った
そんなわけで
父は孫の寝顔だけちらりと見て
抱っこもせずに帰っていった
生きている父とは
それが最期になった

戦争は経験していないけれど
今 新型コロナ肺炎の死は
まるで戦時中のようなことになるのだと
志村けんさんの訃報で知った
発症してからお兄さまは弟に会えていない
それどころか
お別れのご対面もかなわずに
荼毘にふされてしまうのだという
年齢の若い親族ならば
直接の面会が可能だったようだが
それも防護服を装着しなければならないという
不調を訴えてからほぼ10日
たったの10日で
この世の人でなくなってしまった
世界で一番
親孝行をしていない娘でさえも
父の顔を見てお別れができたのに
なんて怖いこと
なんて恐ろしいこと

祈りましょう
私の大切な人達が
苦しむことのないように
みんなが
それぞれの大切な人を思いあって
祈りましょう
祈りの力が
私達に明るい未来へ導いてくれますように
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