小説「離しません!」&スピンオフ「オミとカイ-少女の霊と俺達と-」

心霊YouTuber達のソフトなBL小説です。男の方もどうぞ。更新情報などはブログ1P目又はツイッター(X)にて🌹

23.ボサ髪でも王子

2024-01-04 22:06:29 | 小説
 次の朝、目が覚めてみると…

 俺は、特に何もされてはいなかった…

 本当に誰か部屋に入ってきたのかどうかも、今となってはわからない。


 とは言うものの、聞いていたオミさんの起床時間は10時だったしもう9時だ。

 俺は恐る恐る廊下に出てみたが、何をどうすればいいのか 困ってしまった。

 とりあえず一番無難な応接室のドアをノックしてみた。

 返事はなかったが勝手にドアを開けた。

 すると、テーブルを挟んで床に、

 オミさんとカイさんが転がって寝ていた

 二人とも毛布をかけていたから、オミさんが、物置兼の俺の部屋から持って行ったのだろう…あれはオミさんだったのか。

 10時まで寝かせておこうと思って 俺がドアを閉めようとするとオミさんが起き上がり、眠そうに、

「おはよう…」

 髪はややボサボサだが、この人のカッコ良さは王子様っぽい雰囲気なのかな、と俺は初めて気づいた。




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