卵焼きには塩と砂糖、どちらを混ぜて焼きますか。私は断然塩です。
うちでは卵焼きには塩です。
6歳ころはじめて習った料理が玉子焼きでしたが、塩をいれろと教わりました。
おばあちゃんちで出てくる玉子焼きも当たり前のように塩味。
玉子焼きに砂糖を入れる人がいる、と知ったのは、よそのうちの子とおままごとをしていたとき。
私が「じゃあまず塩をいれます」と言ったらその子は「なんで?!」と仰天。
ちょっとした言い争いになりました。
異文化というのはなかなか受け入れがたいもので、その晩、母に「あの子変な子!玉子焼きに砂糖をいれる!」と言いつけた記憶もあります。
結果「こっちの人は甘い玉子焼きが普通なのよ」といわれて、自分がその地域でのマイノリティと思い知るという切ない体験をすることに。
あとへちまの話を。
へちまも、関東の人はあまり食べないようですね。
うちでは味噌汁にいれたりします。小さいころは嫌いでしたが今はたまに食べたくなるようなそうでもないような・・・
親がへちまを栽培していたので、当たり前のように食べていた食材でありました。
小学校3,4年生のころ、理科の授業かなにかで学校の花壇にクラスでへちまを植えました。
葉がどんどんのびて支柱を這って、立派な実が2つ、できたのです。
「いつ、食べるんだろ」
へちまは嫌いでしたが、学校でみんなで調理して食べたらおいしいだろうなあ、とひとりうきうきしていたのですが先生は青いウリをガン無視。青々としたぷりぷりのウリは日を追うごとに見るも無残に枯れて、スカスカの繊維だけになってしまいました。
なんでひどい教師だ、怠慢だ!絶対学校で調理するの面倒だから枯れさせたんだ!と心の中で毒づいていましたが、なんとある日、先生がそのスカスカになったへちまを2つ帰りの会のときに持ってきて黒板の前で掲げこう言ったのです。
「これ欲しい人!」
へちまはたわしになる。そして周囲はへちまを食べないと気が付いたのはその時。
またしても地域でのマイノリティということを痛感し、切ない気持ちを抱くとともに。
私はへちまたわし争奪戦のじゃんけんにも敗北をしたのでした。
2014-07-19 09:30:07 初投稿
2019-10-20 23:37:14 修正