※圧力鍋は使い方さえ間違えなければ大変便利な調理道具です
また、私が圧力鍋を使いたくてしかたないということを心の片隅に置いていただければ幸いです。
いかなる圧力鍋も否定する気はありません。
以下は半分ネタです。皆さまは楽しい圧力鍋ライフをお送りください。
私は呪いにかかっている。
それは、圧力鍋を使うことができない呪いである。
この魔法のような調理器具を使えない呪いを私にもたらしたのは何を隠そう私の実の母だ。
しかし当の彼女は圧力鍋を使いこなす。
なぜか。それは、彼女が私に呪いを移したからだ・・・あまりにも有名な映画『リング』(原作は小説。鈴木光司著)のようではないか。
なんと恐ろしいことだろう、彼女は圧力鍋を使いたいがために娘の私を犠牲にしたのだ。
・・・そのとき、鍋が爆発したのよ。爆発してバーンて・・・鍋が垂直に真上に吹っ飛んでね、それからね、
お米がわあって同じく真上に吹っ飛んだの。お米粒がね、換気口に張り付いて・・・からっからに干からびてもしばらく落ちなくってね・・・本当に本当に怖かったわ・・・
これは母から聞かされた母の母(つまり祖母)の圧力鍋失敗談である。
この母の思い出話で、私は呪いにかかってしまった。聞いた瞬間その場にいた筈もない私がまるで実際現場を見たかのような鮮明な映像が頭の中を駆け巡った。
以後、私は圧力鍋を見ると酷く怯えるようになった。
冷たい言い方になるが、非は祖母にある。
聞くところによると祖母は単純に使用方法をミスったらしい。鍋蓋が横ではなく上に吹っ飛んだだけ儲けものだろう。
そう、圧力鍋は悪くない。だからこそ(恐らく壊れたその祖母の)圧力鍋は無念だっただろう。
それで、せっかくなので私たちを呪うことにしたのだ。
今となっては激しく後悔しているのだが、私はこの呪いを職場の人に移してしまったことがある。
しかし移したはずなのに、私の呪いは母とは違い、解けなかった。
なんていうことだろう。これでは本当に『リング』と『らせん』まんまのオチである。
※『らせん』も鈴木光司著。気になる方は映画も良いですが、ぜひ小説もどうぞ。
私は今でも旦那が使いこなす様子を少し離れたところからそっと見守っている。この呪いはいつ解けるのだろう。
否、それより・・・私は友達や子供にこの話をせず、一生を終えられるだろうか。
もはや私は呪いを移せない。この呪いは変質して耐性をつけてしまい、感染させてももう私がいち抜けできるわけではない。
でもどうしたらいい。私は圧力鍋を使いたい・・・野菜がすべてとろっとろにとけこんだカレーを作りたい。
この「ループ」から、私はいつ抜け出すことができるのだろう。
うっかりブログに公開してしまったが・・・別に悪意はないのだ。
たぶん。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます