「沖縄の人ってセミ食べるんでしょ?」
沖縄関連の人物だとバレると、よく聞かれる話である。
正直、沖縄に6年ほど住んでいたがセミを食べたことはない。
スーパーや店で見たこともないし、セミ料理を宣伝した看板も見たことがない。
ただし、イルカとヤギとダチョウは食べた。
ヤギは沖縄ではわりとポピュラーで、家を建てたときなどにお祝いとして食べる。屋台にも出ている。
私は独特のにおいがあまり好きではなかったが(決してふざけているわけではなく、口のなかでヤギが踊る感じ)、好きな人は大好きな代物。
イルカも一度食べたことがあるが食べる部位と料理方法が悪かったのか、ゴムベラのような味がした。
ダチョウは沖縄限定ではないだろうが、ダチョウの焼肉と刺身はとてもさっぱりとしておいしく、また食べたいと今でも思っている。
きちんと調べたことがないので、沖縄にセミを食す習慣があったのかどうかは謎だ。
沖縄出身の祖父は、食料がないときに食用として持ち込まれたアフリカマイマイを食べたことがあるそうだが、
「すすんで食べたいとおもう味じゃなかったねえ」と半笑いで言っている。
アフリカマイマイはその後、沖縄で爆発的に増殖し沖縄でガーデニングや畑をする人にとって最凶の大敵となっている。
(かなり危険な寄生虫がついているらしいので、沖縄でやたらでかいカタツムリみたいな貝を見つけても触らないでくださいね・・・)
セミもアフリカマイマイと同じく、食べ物が不足していたときに食べていた・・・くらいの話ではないだろうか?
アジアの方では虫を食べる文化もあるそうで。それが、食糧難のこれからの時代を見据えて注目されている、というテレビの特集を見たことがある。
虫を食べる食文化=最新のおしゃれな食文化というブームが世界中に始まりだしたら、
ブームに乗っかった【沖縄名物セミから揚げ】というのぼりを、沖縄の観光地で見かける日が来るかもしれない。
セミと題してセミの味をお伝えできないのが心苦しいのですが、結論として沖縄本土(南部付近)では日常的にセミを食べる習慣はないと言い切ってもいいのでは、というところで。
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