持ち手:幅4cm×高さ10cm
重さ:920g こげ茶色の牛革使用
お客様から、グランジ風で、ちょっこっとかわいいリュックが欲しいという希望を頂きました。イメージとしては、DIESEL。おもわず、銀座の旗艦店を見に行ってきました。
現在使っているバッグを参考に、表面に革レースの編みこみを入れて、少しきれい目な格好でも持てるリュックが完成。
お借りした参考のバッグは、とてもよく出来ていて、中のポケットは写真ではわかりにくいけど、ネット生地を使用しています。使い勝手が良いそうです。もちろん、そのように作成。
パソコンやカメラ、書類と重たいものを持ち歩くお仕事のため、バッグの重さはなるべく軽くというご希望でした。
芯や裏地に軽いものを使い、型崩れしそうなところのみ、芯を貼っています。
急な雨でもパソコンが濡れないように脇マチを斜めにカットして、チャック台と重なるように製作。マチ部分が蛇腹状になっているので、何も入れないときは、薄くコンパクトになります。
周囲は革巻きという技法です。太目の1cm幅の仕上がりです。これほど、太く巻くのは初めてだったので、いろいろ部分試作を作ってみました。
肩ひものリュック部分は、PPテープを使っています。最初は、全部革で製作予定でしたが、中身を入れると10キロ近くになるので、普通のベルト用のバックルでは革が負けてしまいます。というわけで、ハシゴ型の付属金具を使ってPP(ポリプロピレン)テープ使用となりました。
また、裏にもPPテープを貼って、滑り止めと補強の役目をしています。
このはしご型の付属金具は、金属だと重くなるので、YKKが作っていて強度がある専用のものを使用しました。
作成に時間がかかりましたが、楽しく、納得しながらの製作時間でした。