14日の金曜日に父が88歳で生涯の幕を閉じました
前立腺がんでした
平成14年に発症し、投薬による闘病生活は10年に及びました
副作用で辛い時もあったと思いますが、闘病生活の大部分は元気に、普通の暮らしが出来ていたのが幸いでした
現在の生活の基盤が福岡で、出張で東京に行った際に顔を出す程度しか出来ませんでしたが、父の元々の出身が佐賀で、先祖代々のお墓も佐賀にあるので、『折角九州に居るのだから、その間だけでも墓守をしなさい』という父の言いつけにより、平成5年に転勤で福岡に来て以来、ずーっと盆と彼岸のお墓参りだけは欠かさず行うようにしていましたので、父はその点で私を頼りにしてくれていた様でした。
私も前田家先祖代々のお墓参りの回数を重ねていくうちに、前田家という物に対する意識も変わって来たと感じていました。
歴史の継承とでも言うのでしょうか、その一端を担わなければいけないと思うようになりました。
10月に上京した際に見舞った時に、『佐賀のお墓は俺が守っているから大丈夫だよ』と伝えたら、消え入るような声で『佐賀』と発して、うんうんと頷いてくれました。
これが私が聞いた最後の父の肉声でした
トリコ忘年会の翌日、父危篤の知らせで大慌てで上京して病院に駆け付けると、まだ父の意識が有ったので話しかけると、反応があり今思うと一生懸命最後の命の炎を燃やしていたのだと思います
父は大変な勉強家で、定年後も英語や日本の戦国時代の歴史に興味を持ち、自ら教材や書籍を購入して毎日自室で勉強を続けていました
『いくつになっても、学ぶことは大事なんだよ』という事を、生活態度で私達家族に見せてくれていました
そんな父の姿勢を忘れずに、今度は自分が子供達に“前田家の伝統”を継承して行かなければいけません
福岡の地は、私に先祖代々を敬う気持ちを教えてくれた土地ですし、またフットサルに出会えた土地でもあります
いくつになってもフットサルは上達できると信じて、今後も真剣に取り組み、その姿を子供たちに見せ続ける事が大事だと思っています
真剣な前田を今後ともよろしくお願いします
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