
令和も確実に過ぎていっている。平成は遠のいていっている。急ぐかのように。
昭和生まれの私としては、平成という時代は、いつのまにか過ぎ去ってしまったような印象がある。
しかも、すぐに。
単純に比較すると、昭和は昭和64年が最後の年。西暦1989年である。
平成は平成31年が最後の年で、西暦では2019年。
なので、平成という時代は昭和時代の半分くらいの期間だったことになる。
平成が短く感じたのは仕方なかったとは思う。
もっとも、昭和の前の時代の大正時代などは、たった14年しかなかったので、それに比べたら平成は大正時代よりは長かったことになる。
まあ、私は大正という時代は過ごしてないので、単純に比較はできないかもしれないが。
令和時代がどのくらい続くのかは、まだわからない。
だがいつかは次の時代になるのだろう。
次の時代になった時に、令和はどういう時代だったと記憶されるのだろう。
その時は平成時代などは「前の前の時代」ということになり、すっかり古い時代に思えてしまうのだろう。
平成の前の昭和時代など、なおさら。
昭和世代を古いと言っていた平成世代が令和の時代になって、若いつもりでいた平成世代が、すでに古い世代扱いされ始めているのは感じている。
若い世代や、若いとみなされていた時代というのは、ほんと「かりそめ」でしかないのだね。
そして誰もがすぐに古くなっていってしまう…ということか。
昭和、平成、令和、、、、
この三つの時代を体験されたかたに伺いますと、
『今までのところでは、昭和30年代が一番良い時代だったんじゃないか?』
とおっしゃる人が多いですね。
なんと申しますか。。。。。。。
ともかく、未来に希望が持てた時代だったらしいです。、、、、まあ、人それぞれの体験によりけりだと思いますが、、、、、。
また、素朴な勧善懲悪の正義感が、まだ通用した時代だったともおっしゃいますね。
(ただ、その点は、果たしてどうでしょうか?)
ただ、日本は戦後から高度経済成長に向かっていく時期だったので、希望を持てたといえるのでしょう。
戦後の焼け野原から復興していくために、皆がバイタリティーがあったこともあるのでしょう。
日本がぐんぐん経済成長してたので、後ろを振り返らずにひたすら前進できたのでしょう。
やがてはバブルの時代がやってくることに繋がりましたが、バブルは行きすぎで、浮かれ過ぎでした。
で、そのツケが来て、落とし穴におちたかのように日本経済は一気にトーンダウンし、人や社会や心の疲弊に繋がったように思えます。
勧善懲悪といえば、悪はひたすら悪で、正義はひたすら善で、分かりやすかったですね。
今なら、悪には悪の事情があり、どちらが善悪なのかは一概には決めつけられないという描きかたになりがちです。