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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

望郷の旅  by  森本太郎とスーパースター

2020年05月18日 | 音楽全般

望郷の旅  by  森本太郎とスーパースター

 

これぞ、私の「心の曲」の中の「心の曲」の1曲!

何曲かある「真打ち」の中の1曲で、とっておきの曲のひとつ。

まさにトップグループで不動の地位にいる。

以前私がHPを持っていた時にも、HPで紹介していた。

なので、このブログでも取り上げておこうと思う。

 

これは「助け人走る」という時代劇の主題歌でもあった。

「助け人走る」は一応あの「必殺シリーズ」の第3作であったドラマ。

タイトルに「必殺」の文字が無いし、その前身(?)であった「仕掛け人」などの言葉もないので、必殺シリーズの1作としての認知度は低いのかもしれない。

 

私はこのドラマを見ていたわけではなかった。

だが、親がこのドラマが好きで毎週見ていた。当時私は自分の部屋にテレビはなかったし、テレビを見るよりも部屋で音楽を聴いたり、ラジオを聞いたり、ギターを弾いてることのほうが大事だったので、テレビはあまり見てなかった頃だった。

 

だが、この番組の終わりに毎回この主題歌が流れていた。

親のいた居間のテレビからこの曲が流れた時、この曲聞きたさに居間のほうに行ったぐらいだった。

ともかく、一番最初にこの曲が流れた時から、心をわしづかみされたのを覚えている。

 

マカロニウエスタンのようなこの曲は、ともかくかっこよかった。

聞いてみると、メロディラインなどは、明らかにマカロニウエスタンの曲を意識したような旋律だった。

 

疾走感のあるリズム、哀愁があってかっこよくもあったメロディ、映像が浮かんでくるような歌詞、クリアーで聞き取りやすく、歌いあげるようなハイテンションのボーカル、などなど、どれも最高だった。

 

あまりに気に入りすぎてしまい、なけなしの小遣いを工面して、この曲のシングル盤を買ってしまった。

 

シングル盤は何度も聴き返し、歌詞もサウンドもメロディも全て覚え、よく歌っていたものだった。

当時私は郊外のほうに住んでおり、少し歩けば自然がけっこう残っていた。

自然環境と住宅街と団地が共存しているようなエリアだった。

それまで私が住んでた都心と違い、自然がけっこう残っている風景が好きで、1人で夜の散歩をしたりもしたし、友人が泊りにきても一緒に夜の散歩をしたりもしていた。

郊外だったので、住宅街の奥の道は、一応舗装されてはいたものの、夜になると誰も通る人はいなかった。車もほとんど通らなかった。

道の片側のエリアは住宅地になっており、道のもう片側は自然が残され、木々が生い茂っていた。

その木々は、夜の闇の中では黒いシルエットのように延々と続いていた。

 

静まりかえって人もいない、車もこない、まっすぐ続く道を歩き、わきには自然風景が続き、エリア全体を月が照らしている風景の中でこの歌を歌っていたものだった。

道には街灯もあったが、まばらで、街灯近くの場所をそれぞれの街灯が単独でスポットライトのように狭く照らしているだけで、はなはだ寂しい風景だった。

 

1人で夜の散歩をしている時など、この歌のもつ孤独感が状況にぴったりだった。

そして、その孤独感が私は好きだった。ひとりに浸れるようで。

誰も私に干渉してこない状況だったので、なにやら自由感も感じた。

 

そんな環境の中でこの歌を歌っていると、夜空にこの曲が舞い上がっていくようにも思えた。

自然風景がまだまだ残された、さびれた郊外の街の夜の寂しさと、それを包んでいた広い夜空には、この曲はよく似会っていた。

 

 

この曲からは音楽的にも多大な影響を受け、後にこの歌にインスパイアされた自作曲を作ったりもした。

そしてさらに数年後、バンドをやるようになった時、その自作曲は当時の私の看板曲のひとつにもなった。

はじめてこの「望郷の旅」を聴いてから、その後何年もその影響は私の中にあり続けたのだ。

 

その後ン十年という月日が過ぎ去り、おじさんになった私は、ひょんなことから弾き語りライブに出ることになり、その時は持ち時間が多くて時間に余裕があったので、演奏メニューの中に「望郷の旅」のカバーも入れたりもした。

 

そしてさらに数年がたち、巷で「フォーク居酒屋」が登場した時、よっぱらってこの曲をカバーしたこともあった。

 

 

それほど、長年に渡って、私の中に生き続け、決してなくなることがなく、絶えず私の心の中で輝いている曲・・・それがこの「望郷の旅」である。

ある時は夜の散歩の時に歌い、ある時はこの曲にインスパイアされた自作曲として、ある時はライブでの正式カバーで、・・などなど、形を変え私の中に登場してきている。

 

きっと、この歌は一生好きであり続けるだろうと思う。

 

この曲を歌ってた森本さんは、あのザタイガースのメンバーだった人である。

タイガース解散後に、独自のバンドを組んで、この曲を歌ったのだろう。

 

この曲が当時のヒットチャートに登った記憶は私にはない。

できれば大ヒットしてほしかった。

でも、私の心の中のチャートでは、長年に渡ってチャート上位にい続けている。

とにかくいつ聴いても、やはりこの曲はカッコよろしな~。しびれるくらい。

 

こちら ↓ (殺陣の映像も、めちゃくちゃカッコよろし!)

https://www.youtube.com/watch?v=JnUodx9FP3o

 

 

あなたには、朝焼けに思い出す人はいますか?

別れが心底から辛かったことはありませんか?

自分のしてきた過去にかまわないでほしいことがありませんか?

そんな経験がある人に、この曲を。

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2020-05-19 20:34:33
時代劇オープニングやエンディングには、名曲は多いですね。


私も『遠山の金四郎』『水戸黄門』『座頭市』など大好きなので…(笑)


今回、この歌は初めて聴きました。

イントロや曲構成は、まさしくカントリー&ウェスタンですね。


そうでありながら、日本人男性による「絶唱」


だんぞうさんが心から魅惑されたお気持ち、よくわかります。


めったにカバー曲をされないだんぞうさんですが、この歌だけは、特別な日にコンサート・レパートリーに入れてくださると私も嬉しいです。
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Unknown (だんぞう)
2020-05-19 20:51:03
時代劇の主題歌としては「木枯らし紋次郎」の主題歌に勝るとも劣らないくらい、この「望郷の旅」は好きです。

マカロニウエスタンの「荒野の用心棒」のテーマメロディーを彷彿とさせる点が好きです。
この曲は、何回聴いても飽きません。
聴くたびに、カッコいいと思います。

一度でいいから、この曲をバンドでやってみたいものです。
返信する

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