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 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

パブロ・クルーズへの思い。

2006年12月22日 | 音楽全般

学生の頃、友達とよく飲みに行った、ある店があった。
渋谷のパルコの近くのビルの中だったと思う。
残念ながら、その店の名前は忘れてしまったのだが、その店の正面にあった店の名はよく覚えている。
正面にあった店の名前は、ズバリ「パブロ・クルーズ」だった。
悔しいことに、この「パブロ・クルーズ」という店には入ったことがない。
今でも悔やんでいる。

自分が入った店の名前は覚えてないくせに、その向かいにあった店の名前なら覚えてる・・ってのも妙な話ではある。一度も入ったことはないのに。


この店の名前をなぜ覚えてるかというと、パブロ・クルーズという名のロックバンドがアメリカに存在し、私はロックバンド「パブロ・クルーズ」の大ファンだったからである。
アルバムは全部持ってたし、来日公演にも行った。

おそらく、その店の店長はバンド「パブロ・クルーズ」のファンだったに違いない。
じゃないと、あそこまで「そのものズバリ」な名前は店につけないだろう。


パブロ・クルーズは、当時サーフ・ロックというジャンルで呼ばれ、サーファーに人気があった。
私はサーフィンをやったことはなかったが、サーフロックと呼ばれたバンドのサウンドは大好きだった。
中古レコード屋で、それ系のバンドのアルバムを見つけると、名前を知らないままに「よくわからないバンド」のアルバムを買い、片っ端から聴いていた。

サーフロック系のバンドのアルバムには、ある一定の特徴があり、割と見分けやすかった。
聴いたことがないバンドであっても。

太陽、海、ヤシの木、浜辺・・・・そういう風景やイラストをジャケットに入れることが多かったから、見分けやすかった。
見知らぬバンドであっても、聴いてみると、たいがい私の好きなサウンドだった。

で、パブロ・クルーズのサードアルバム「A PLACE IN THE SUN」も、ジャケットに釣られた。
ミュージックライフというロック雑誌の評価も悪くなかったので、こりゃもう買って聴いてみるしかない!って感じだった。
で、聴いたら、素晴らしいの、なんの。

明るくポップなメロディ。
軽快でファンキーなリズム。
さわやかなコーラス。
極めてメロディアスなギターフレーズ。
バンドサウンドの核になる、存在感あふれる印象的なピアノ。
時々プログレの要素をサラリと入れてるようでもあり、時にはユーモラスでもある、凝ったサウンド。
ウエストコーストの風景が浮かんでくるような、イメージ感あふれるアルバム全体。

もう、ノックアウトされた。毎日聴き惚れていた。
狭い自宅の部屋にいながら、頭の中は、陽光あふれるアメリカ・ウエストコーストの自分なりの風景の中にいるような開放感があった。


そのアルバムで彼等に惚れ込んでしまった私は、彼等の過去のアルバムも集め、新作を待ちこがれるようになった。
で、新作がでるたびに、買っていた。
まわりの音楽仲間にも勧めていた。評判は上々だった。

彼等の日本公演には、当時好きだった女の子と行ったのだが、その子もパブロ・クルーズが好きだったので、誘いやすかった。

好きな子とデートであることに加え、待望のパブロ・クルーズのライブが見れるんだから、その日が忘れられない日になったことは言うまでもない。


まあ、そんな思い入れのあったバンド「パブロ・クルーズ」なのだが、店「パブロ・クルーズ」の前を通るたびに、中が気になっていた。
一緒に飲みに行ってた友は、パブロ・クルーズの音楽にはまったく興味がなかったので、ついついその店の前にある別の店に入ってしまっていた。

なんか、話によると、バンド「パブロ・クルーズ」が来日した時には、バンドメンバーが この店「パブロ・クルーズ」に遊びに行ったらしい。
その場に私も居たかったなあ。


今ではパブロ・クルーズというロックバンドは忘れられているような感がある。
イーグルスやドゥービー・ブラザースというウエストコーストバンドの名前は覚えられていても、パブロ・クルーズというウエストコーストバンドの名を知る人は少ないかもしれない。

いつしか消えてしまった・・・ってわけだ。

こうなると、勇気を出して1人ででも、店「パブロ・クルーズ」に入っておけばよかった・・と思えてならない。

学生時代には、パブに1人で入っていく勇気は無かったものなあ・・・。

まあ、勇気が無いだけでなく、金も無かったのだが(笑)。





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2 コメント

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Unknown (さちみ)
2020-06-13 17:25:20
そのパブロ・クルーズってお店で、大昔、バイトしていましたょ♪ マスターはファンで、毎日の営業オープニング・ソングは"I Want You Tonight"でした😊 他のお店はTop DogとかFairwoodとか入ってるビルでしたょ~
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Unknown (だんぞう)
2020-06-13 19:09:49
はじめまして。
時間の外に、ようこそ。

で、、、え?!
あの店でバイトされてたんですか?
それは素晴らしい。
あの店、入ってみたかったんですよ。

一緒に飲みに行ってた友人たちはパブロクルーズを知らなかったんで、私は彼らに気を使って、ついその正面の普通の居酒屋に入ってました。
今思えば、一人でも入っておけばよかったです。


昔私がHPを持ってたころ、掲示板にパブ・パブロクルーズの、、、確か元店長さんだったと思うのですが、その方が書き込みをしてくださったことがありました。
嬉しかったです。
私のパブロクルーズに関する記事を読んで、書き込みしてくださったのでした。
私にとっては、感慨深い思い出です。

もし、あの頃、勇気を出して私があの店に1人でも入っていたら、さちみさんや店長さんとも出会うことができ、お話しもできたんでしょうね。

今となっては残念でなりません。

やはり、入っておけばよかったなあ!
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