時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

こんなはずじゃなかった聖火リレー

2021年03月29日 | 日々の、あれこれ

2021年の東京五輪の聖火リレーが始まった。

その様子の映像を見て私は思った。

今までの五輪で、そのたびに各国の聖火リレーを見てきたけど、今回は・・こんなに悲しい聖火リレーを私はこれまで見たことがない・・・と。

少なくても私が見てきた中では、最も不安で寂しい聖火リレーかもしれない。

これで・・・やったうちに入るのだろうか。

ここまでしても、こんな状況でも、やらなければいけないことなのだろうか…。

 

本来なら五輪は、開催国の勢いや盛り上がり、文化や技術など色んな面を世界にアピールできる場でもある。

 

今回の聖火リレーの状態が、現状の日本の姿として世界に発信されてしまうわけで…。しかも、しっかり密になっている状態も報道されているはず。

日本だって、コロナにはさんざん苦しめられている国。感染の危険性をわかってる国民のはずなのに、密になっている。

さらに、2021年現在、日本はまだ国産ワクチンも完成できてない国。

そんな国が五輪の開催国なのだ。

よく考えてほしい。日本は、五輪に対応したコロナ対策ができてるのだろうか?ということを。

医療体制も、政策も、そして国民の意識も。

 

海外からの客は受け入れ断念でも、各国の選手やスタッフは来なければいけない。

外国は、安心して選手を派遣してくれるだろうか。不安に思ってもおかしくない。

五輪は、開催国やIOCの意向や都合だけでできるイベントじゃないはず。

参加国の意向、都合、さらには心情だってあるはず。

開催国とIOC、そして参加国の総意でできるものではないだろうか。

 

こういう五輪、貴方は日本人として世界に誇れるだろうか。私はむしろ悲しい。

逆効果のアピールにならないか心配。

これでいいのだろうか。

 

安倍前総理が、マリオの恰好で世界に東京五輪のアピールをした時のことを思い出すと、切なくなる。

あの時は盛り上がったよね。ちょっと誇らしくも思えた。

 

それが・・今回の日本での聖火リレーの映像を見て、他国の人はどう思うだろうか。

他国の人になったつもりで、イマジンしてみてほしい。

 

本当は日本だって、こういう寂しい聖火リレーなどしたくなかったし、コロナがなければ、それなりに誇れるような聖火リレーの盛り上がりも見せられたろうし、五輪にからむ大掛かりな演出も披露できたはず。

そのへんは世界の人も分かっているだろうとは思うけど・・。

 

ただ、ただ、悲しく寂しい。

現在の状況で、五輪をやってしまうことが。

不完全な五輪であっても、「開催した」ことにカウントされてしまうことが。

 

日本の体質として、一度決まると止まらない公共事業があるが、なにやらそれを思い出してしまった。


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