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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ロックギタリストとタバコ

2021年03月27日 | 音楽活動

まだ禁煙風潮というものがなかった時代。

多数の人がタバコを吸っていた。

ロックギタリストとて例外ではなかった。

 

70年代当時、ロックギタリストの間では、ある「タバコの吸い方」が人気があった。

当時エレキギターを弾いてるロックギタリストは、タバコを吸いながらギターを弾いてることは、よくあった。

口にタバコを加えながら吸ってるギタリストもいた。

だが、それ以外の吸い方としては、吸ってる最中のタバコを、エレキギターのヘッドのあたりに差し込む方法だった。

エリック・クラプトンなどは、その代表的な例だったと思う。

もちろんエリック以外でもたくさんいたが。

 

吸ってる最中のタバコをヘッドのあたりに差し込む・・・と書いても、ピンとこない人は多いだろう。

禁煙風潮の今ではあまり見かけなくなった方法だから。

 

エレキギターのヘッドには、ペグ(弦の糸巻き)が付いてるのだが、ヘッドの一番指板側のペグに巻き付けられた6弦の弦とヘッドの間の隙間に吸いかけのタバコを差し込む方法だった。

ペグに巻き付けられた弦は、少しヘッドから浮いてる状態になっているので、1本のタバコぐらいなら普通に差し込んでおくことができるのだ。

 

ただ、その状態のままで演奏に熱中すると、差し込んであるタバコのことを忘れてしまうこともある。

それはあのエリック・クラプトンも同じ。

差し込んだままのタバコがいつしか根元まで燃えつきると、火がギターのヘッドを少しこがすこともあった。

 

実際私はクラプトンのギターのヘッドの6弦のペグの近くの部分が、タバコの残り火で少しこげていたのを見たことがある。

 

今の嫌煙風潮の中では考えられない吸い方だろう。

でも、当時は、そんな吸い方は「かっこよく」思えたのも事実。

 

クラプトンなどは、かっこつけのためにそんなことをやってたわけじゃなかったと思う。

単に、吸いかけのタバコをあそこに差し込んでおくのが手軽で便利だったからだろう。

ただ、見てるギターキッズたちが、それをかっこいいと感じ、真似した奴は大勢いた。

私の周りでもいた。

 

ただ、アマチュアでそういうことをやる場合は、本物のフェンダーやギブソンのエレキではそれはやらなかったと思う。

やるなら、安い国産のコピーモデルでやっていた。

だいいち、当時本物のフェンダーやギブソンを持ってる奴はそうはいなかったし、仮に持ってたとしても、高価なギターだったから、もったいなくてそんなことは中々できなかったと思う。

 

 

当然タバコの灰は床に落ちるわけだから、今そんなことをやったら怒られるだろう。

というか、ステージの上での喫煙など、今ではまずできないのではないか。

練習スタジオでもしかり。

また、ヘッドにタバコが差し込んであると、そのギタリストが歩いて移動した時に、火のついたタバコの先端部分が他のメンバーにあたるかもしれないし、単純に危険。

 

 

エレキでやるなら、アコギでも・・・と思う方もいそうだが、私が知ってる限り、アコギでそういうことをやったギタリストは・・・いなかったと思う。

ギターの構造上、アコギでもそれをやることは可能だ。

だが、アコギではアマはもちろん、プロのギタリストでもいなかった。

 

なぜだったんだろう。

アコギの方が高いイメージがあったのだろうか。

それとも、弾き手の気質の問題?

 

 

ちなみに私は、エレキを弾いてる時に、そういう吸い方を真似したことはある。

真似した・・・というのは、一瞬ヘッドの6弦ペグの近くの隙間に火をつけたタバコを差し込んだりはしたものの、タバコが燃え尽きるまでその態勢を維持したことはない。

ちょっと差し込んではみたものの、割とすぐに取ってしまった。

 

ギターのヘッドが焦げてしまう可能性が嫌だったし、何かの拍子にポトッとタバコが床に落ちてしまうのもいやだったから。

弾いてて熱中すると、タバコを差し込んであることを私は忘れそうだったし、火のついたタバコが床に落ちたら「もったいない」という気持ちもあったからかもしれない。

第一、火のついたタバコが床に落ちたら、火事に繋がる可能性もあるし、危険。それも気にはなった。

 

 

ただ・・ロックギタリストが、吸いかけのタバコをヘッドの6弦ペグの近くに差し込んで、タバコから煙がほのかに上に登りながらエレキギターを弾く姿は、単純にかっこよく思えていたのは事実ではあった。

 

 

エレキで、タバコのそんな吸い方を真似した人、実は当時はけっこういたのではないかと思うのだが・・・。

 

かつて喫煙派だったロックギタリストの皆さん、あるいは今も愛煙家のロックギタリストの皆さん、そのへん、どうでしょうか?

真似しませんでしたか?

 

そして・・ 更に・・・

 

アコギでそういうタバコの扱い方をした人って・・・いますか?

 

 

まあ、今のご時世ではあまり真似しないほうがいいと思うので、愛煙家のロックギタリストさんは気をつけましょうね(笑)。

嫌煙人からクレームがついて、へたしたら炎上してしまうかもしれません。

ギターだけでなく、ネット上でも。

 


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2021-03-28 13:24:40
そのかっこ好さ、わかります!

煙草は全く吸わない私でさえ、エレキギターを肩から掛けた時、真似してみたいです(笑)

やるなら、バンド型式が良いですね。

リード・ボーカルは取らず、サポートに回っているギタリストが煙草を吸いながら…。

時々は、ギターのネックに差し込みながら…。

女性で、それをやっている実例見ないですよね(笑)
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Unknown (だんぞう)
2021-03-28 20:46:36
嫌煙風潮がなかった時代には、かっこよく見えてました。非難する人もいませんでしたし。
だから、真似する人は多数いたんです。

でも今これをやったら、非難する人かいると思います。
禁煙風潮の中では、やらないほうが良さそうな行為ですね。
昔は、こういう吸い方をするギタリストはけっこういました。
キースリチャーズもやってたはずです。
他にも。

でも、人にタバコがあたるリスクや、火事のリスクを考えたら、危ないっちゃ危ないです。

見た目にはカッコイイと思えたんですけどね(笑)。
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