豚肉の脂身にまつわる、幼少体験

 

子供の頃、私は豚肉があまり好きではなかった。

スキヤキといえば、今は牛肉が主流であろうが、私の子供の頃の我が家ではスキヤキの肉は豚肉であった。

牛肉が高かったからなのか、あるいは母か父が豚肉が好きだったからなのか、それはよくわからない。

なので、我が家でスキヤキがおかずに出ても、私は肉はほとんど食べず、ひたすらネギとか豆腐とかシラタキばかり食べてたように思う。

まあ、スキヤキでは豆腐やネギも旨いから、それはそれであまり個人的には問題はなかった。

 

大人になって、スキヤキの肉が牛肉が一般的になると、肉もよく食べるようになったが、豚肉時代には私にとってはスキヤキは大好物というほどではなかった。

 

今では豚肉も普通に食べる。豚キムチなど大好きだしね。

チャーシューなども大好きだ。

そんな今でも、豚肉の脂身はあまり好きではない。その点だけは子供時代とあまり変わらないかな。

 

今思うと・・・私が子供の頃、家の食卓では肉といえば豚肉であり、牛肉などほとんど家では食べた記憶がないかもしれない。

鳥肉に関しては・・・う～ん、どうだったろう、カラアゲもあまり記憶にないが・・。

・・あ？！焼きとりは普通に食べていた。でも、焼きとりをおかずにして食べた記憶は・・ないかもしれない。おやつとして買い食いはあるけど（笑）。

 

となると、家でおかずとして食卓に出る肉は我が家では豚肉ばかりだったかもしれない。

前述の通り、子供の頃に豚肉が好きじゃなかった私は、家でおかずで出てくる肉は豚肉ばかりだったせいもあって、「僕は肉全般があまり好きじゃない」と思っていた気がする。

当然のことながら、肉にも色んな種類があるので、豚、牛、鳥、その他いろんな種類の肉が食卓に出てきてたら「僕は肉が好きじゃない」という状態にはならなかったように思う。

 

なので、友人に連れられて初めて牛丼の店に行った時、ご飯の上に肉ばかりドサッと乗ってる（実際には肉ばかりでもないのだが、初めて牛丼屋に入った時、そう見えた）牛丼を見て、「うわ、肉ばかりだ・・」と思って、肉を友人にあげて、私は紅ショウガでご飯を食べた覚えがある。

 

まあ、その後、牛肉は豚肉とは違うということに気付き、むしろ牛丼は好きになっていったが。

ただ、「肉が嫌い」と思いこんでいた私には、最初の牛丼はダメだった・・。

 

おどろくなかれ（？）、私は子供の頃、中華料理屋にたまに親に連れていってもらうといつもラーメンを食べていたのだが、チャーシューは人にあげていた。今考えると、とんでもない話だし（笑）、なんて損をしてたんだろうと思う。

 

 

 

やがて外食する機会が増えると、肉の色んなバリエーションも分かってきたし、子供の頃嫌いだった豚肉も普通に食べるようになったし、調理法によってはむしろ「好き」な場合も多くなっている。

 

ただ・・前述の通り、豚肉の脂身を見ると、子供の頃に豚肉が好きじゃなかったことを思いだしてしまうことが・・ある。

それだけ、幼少体験として刷り込まれている・・ということなのだろう。

 

 

それにしても・・・ラーメンを頼んで、チャーシューだけを人にあげてた自分や、初めての牛丼で牛肉を全て友人にあげてしまった自分に対して・・今では嫌気がさしてしまう（笑）し、考えられない。

当時私と一緒にラーメン屋に行った家族や親せき、牛丼屋に一緒に行った友人は、内心ニンマリしてたのではないか？？

この記事を書いて、だんだん思いだしてきたら、無性に自分に腹がたってきた（笑）。

 

こら、自分！なんてもったいないことをしてたんだ！

なんて愚かだったんだ！

なんて損だったんだ！

返してくれ～～。

 

そんなことを考えると、その頃の自分に「ブーブー」言いたくもなる。

ブー！

 

 

なお、写真はこの日記とは関係ありません。

うまそうな鍋です。今なら誰かに、この鍋の肉をあげるなんてことは考えられない（笑）。